英語の勉強法

「宮田薫さんの英語の勉強法を教えてほしい」という声が、
何人かから届いていました。
そこで、書いてもらったんです。
いや、さすがですね。
これが、正解かどうかは別として、
自分のやってることと比較してみると良いと思います。
さあどうぞ。

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私は難しいといわれている上智や慶応を受験しなかったので、少しレベルは低いかもしれません。
早稲田の英語はそこまで難しいという話ではありませんから。(自分が慶応や上智を受けていたら落ちていたと今でも確信しています)

【単語・熟語・英文法】
主に使用していたのは
・単語王2202フラッシュカード
(派生語等も含めると相当な量があります)
・ソクラテス1088
・Flash!GrammarTips
・桐原書店等の文法問題集

具体的には↓こんな方法でした。
(1)10分で10個の単語を覚える。×3セット
(2)(1)で覚えた10×3の30個をテスト。
(3)(2)で言えなかったものを再暗記。
(4)(2)と(3)を繰り返し。

要は短期集中で少しずつ覚えていくということです。これを3セット、つまり1日90個の単語をやりました。
単語は2秒で意味が全て思いつくようにして下さい。じゃないと長文読解では使い物になりません。
勿論、この他にも赤本にでてきた単語や熟語は覚えます。「こんなん出ないよ」って、確かにマニアックな単語がしょっちゅう出てくることはあまりないのですが、こうして積極的に覚えていく事によって、何かしら自分の中で英語に対するスタンスが変わってきます。「自分がわからないこの単語を、他の受験生がわかる訳ない」と思えれば、冷静に問題を解くことができるようになると思いますし。

一見長文問題でも、単語や文法の知識で解けたりするものも多いんですよ。
「できて当たり前」のこれらができていない受験生は多くいます。
それに、「文法問題の難易度は使われている単語で決まる」という話もあります。日東駒専だろうが早慶上智だろうが、訊かれていることは同じなんです。
それを見慣れない単語を並べられた途端にテンパってしまう。勿体無い。

文法も、「こうだった気がする」じゃなくて、「こうだ」って言えるようにして下さい。丸暗記しなきゃいけない事が多くてつらいですが、確実に点数に繋がりますから。月並みですが、私は替え歌やゴロを作り、演習問題ををやりまくりました。

【長文】
私がやってよかったなぁと思う勉強法は、「喋り口語訳」です。
赤本を解き終わったあと、長文を自分で口語訳し、それを喋り、赤本の口語訳と照らし合わせます。
この方法によって、スピードが身につきましたし、曖昧にはできないので、自分がどこで読み違えたのかすぐにわかります。内容一致問題などに役立つと思います、お試しあれ。

あとは、TIMEやNEWSWEEKなどを積極的に読みました。
目的は
・時事ネタ単語ゲット
・「これに比べりゃ早稲田の長文なんてちょろいぜ」と思える(かも)
です。

「早稲田の長文なんてちょろいぜ」とはさすがに思えませんでしたが、難しい文章に慣れておいたお陰で少しは落ち着いて早稲田の問題を解けるようにはなりました。ただ、この方法は賛否両論で、「受験には難しすぎるから読んでも意味がない」という人もいるようです。他に良い教材がある人などは無理して手を出す必要はないと思います。

【最後に】
受験勉強は自分を如何に客観視できるかが大事です。卑屈になれば良いってもんじゃない。自分はこれができる、これができない、明確に言えますか?今自分がとっている勉強法のメリットがきちんと説明できますか?
考えて動かなきゃ折角の努力も無駄に終わってしまいます。同じ労力かけても、考えて動くか否かで、「合格」と「不合格」に分かれてしまうんです。今一度、考えてみてください。今なら余裕で間に合います。
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彼女は、実に冷静なんですよ。
割り切りがいいとも言えます。
自分のことをよくわかってるとも。
しかし、受験生の中にはいわゆる「見えてない人」が多くいます。
まだ「子ども」なんでしょうか。
脱皮する日を楽しみにしています。

ちなみに、宮田さんは最後にこうも書いていました。

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本当、生意気でごめんなさい。何回もしゃしゃり出てすみません。
正直、受験中自分がここまでできていたのかと聞かれると甚だ疑問です。「合格した途端偉そうになる人ってマジウザイ」と思ってたのですが、なってますね、確実に。
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ははは。
人に教えるってそういうことですよ。
ウザイって感じる人もいるでしょう。
でも、変わる人もいることがおもしろいじゃないですか。

社会人になるには、プレゼンテーション能力が必要です。
それって、人に教えることとも通じてますよね。