昨日の続きです。
<Xさん>
ご多忙な中お返事をくださりありがとうございます。先生のお返事を読んで考えたことです。私は世界で働けるようになりたいと思っております。しかし具体的な職業が決まっている訳ではないので、はっきりいってしまえば希望大学はMarch以上としか言えません。しかし、今年の入試が終わって得たものが何もなく、そして精神力が弱い私はこの1年を鍛練の年として自分自身が成長するための1年にしたいのです。だから例えもう1年必死でやって同じ日大でも後悔なく入れる気がしております。このようなことで私は今志望校がありませんがなんとなくなりたい自分はいます。今はその自分になるために勉強することを通じて強くなるという動機でも大丈夫でしょうか? 志望校で傾向がかなり違うことは昨年の経験から分かったのでただ単にやっていても仕方がないと思うのですが、とりあえず今の段階では志望校はなくてもいいのでしょうか?
<石黒>
はっきりとした職業は決まってなくてもかまわないと思います。むしろ細かく決めすぎていて動きが鈍る方が良くないです。実際、大学を選ぶ時に考えていた職種と、実際に就いた職種が違う人はザラです。というか、むしろそういう人の方が多いでしょう。だから「世界で働く仕事」で十分です。そうすると当然英語が堪能である必要が出てきて、言うまでもなく日大レベルの英語では役に立たないでしょう。本当に世界で働くなら、その英語能力だけで早慶に届くかと思います。勉強を進めると同時に「憧れる人」を何人か見つけるとモチベーションの維持につながるはずです。その人がどういう経歴で、どういう勉強をしてきたのかというのは、大きな刺激になりますから。というわけで志望校もはっきりと決まっている必要はないと思います。想定だけしておいてください。
<Xさん>
お返事ありがとうございます。すぐには憧れの人は母くらいしか思い浮かばないのですが勉強をしながらそういう人を見つけます。また、今のところ大学では国際政治がやりたいという思いは変わっていないので志望校も昨年と同じところを想定しておきます。それで6月からは赤本を解き始めると思うのですがそれまでに第1、2志望辺りは決めておいた方がいいですよね?何度もお尋ねして申し訳ありません。宜しくお願いいたします。
<石黒>
「憧れの人は母」とはまた、幸せな家庭で素でうらやましいです。そういう国際的なお仕事をなさっているのでしょうか。憧れる気持ちが強ければ強いほど、成績は上がりやすいはずです。6月には志望校をというのは大丈夫でしょう。なぜなら特定の学部にこだわって解くわけではないので、早慶レベルと定めたら、早慶の赤本を片っ端から解くことになるし、MARCHレベルだというなら解く年数を減らしてもなんとかなるので、これまた適当に広く解いていけばいいのです。
<Xさん>
お返事ありがとうございます。母は薬剤師で国際的な仕事をしていませんが母の生き方に尊敬をしています。恥ずかしい話です。そうですね。具体的な志望校・学部は成績なども考慮して考えたいと思います。長々と相談に付き合って頂き本当にありがとうございました。前向きになれました。また相談させていただくことがあるかと思いますがどうぞ宜しくお願いいたします。
尊敬できる人を父母と言える家庭というのは、相当幸せな境遇だと思います。ただし、これから大学生になる人たちには、もう少し視野を広げて、世の中で活躍するすごい人たちに出会ってもらいたいです。そういうことをしないと自分も大きくなれないからです。残念ながら受験生時代には成長したものの、大学に入ると成長が止まってしまう人も多いのです。最近は、そういう人たちのフォローもしたくなってきました。よけいなお世話かもしれませんが、卒業生のその後は気になるのです。そういう気持ちもあってtwitterを始めたのです。一番最初のツイートまで戻ると、ミヤギテレビのイケメンアナウンサー外賀君が登場しています。彼はかなり前の卒業生なのです。「さわやかな好青年」を地でいく人です。うらやましく思う人、いますよね?