今週、新年度の授業が全校舎で始まりました。今のところ、どの校舎、どのクラスがどうとは言えないんですが、例年のこととはいえ、新しいやり方になじめない人がいるようです。僕自身は、「人は変化できるものだ」と信じている方です。実際、自己改革を見事なしとげ、周りから「奇跡の合格」と驚かれた人を何人も見てきました。しかし、残念ながら、かたくななココロの持ち主で、変われない人がいるのも事実です。そういう人は、授業を受けている時の顔を見ればすぐわかります。最近はもっと分析力がついてきて、「どの机を選んで座わっているか」だけでも、その人がどういうタイプか、推測できるようになってきました。まさに心理学の世界ですね。
そして、そのかたくなな人というのは、やっぱり、高卒生のクラスに多いんです。人生が1年、2年長いせいか、それとも、現役時代にどこかで習ったのが染みついちゃってるせいか、なんだか異常にバリアが分厚いんですよ。
ほかには、パソコンがないために、「でるとこサイト」や、このブログをチェックできない人にも、かたくなな人は多めです。実に情報化社会だなあ……と感じる瞬間ですね。もっともブログの方は、携帯があればチェックできるし、マンガ喫茶に行けば、パソコンはあるんですけどね。古いタイプの人は、なかなかそんなことしないようです。
まあそんなわけで、今年の話をするのはアレなんでやめときますが、昨年のことを思い出して、残念な気持ちになるのは、こんな人です。
授業をしっかり聴いて理解し、ノートをきっちり覚えていく、というやり方の良さを、夏過ぎてから気づいた……という人たちです。
正直、遅すぎました。その時点では、ノート覚えの「合理化」が進んでいるべきなのに、合理化も何も、まだ「覚えること」が始まっていなかったのです。もっとも、ノートをちゃんと作っていなかった人にくらべれば、まだましでしたが……。
もし、お近くに危険ゾーンに向かっている人がいたら、「それ、ヤバくない?」と声をかけていただけるとありがたいです。って言っても、そんな他人の世話なんてしないのがこの世界ですよねえ。これまた悲しくなるところです。
そんなわけで、かたくなな人を見ながら、己の無力さにうなだれる日々です。