ゲンジツを見据える高校生

まだ5月なので仕方がないのかもしれませんが、
結構、学校の授業内容を気にする生徒がいるのに驚きます。
高卒生でも、去年の学習内容を気にしている人がいますが、
そんなことに気を回してる余力があるなら、
ノートを完全暗記してほしいと思います。
優先順位を意識しないともったいないですよ!
もっとも「推薦」で受かろうと思っている人だと、
今一つ2月の一般入試に専念できないのかもしれませんね。
でも、指定校推薦が取れずに泣いた人を、
僕は今まで何人も見てきたんですけどねえ……。
念のために言いますが、公募推薦とかAO入試とか9月入試とかは、
間口が狭すぎて、論外です。
確かに受かる人はいますが、それは相当すごい人です。
去年、早稲田商学部の9月入試に受かった人なんて、
その後も受験勉強をしつづけて、
なんと政治経済学部に受かってしまいました。
もちろん政経に行きましたけどね。
それくらいの人ってことです。
9月に受かったらラクだから、推薦で受かったらラクだから、
受験機会が多い方が受かる確率が増えるから……
そんな甘いココロで本当に受かるんですかねえ?
単に厳しいゲンジツから目を背けているだけの気がします。
世の中には現実逃避をしたがる人が多いってことは知ってます。
毎週の稲毛海岸に行くたびに舞浜を通っているのですから。
ランド帰りのお客さんにうんざりさせられてます。
なぜ、着ぐるみや張りぼてくらいで、
「夢の国」気分になれるのか不思議でなりません。
まああれは娯楽だからと百歩譲ったとしても、
大学受験を現実的な視点で見ていないなんて、どんなトリップですか。
それとも……こんなにドライなのは年寄だけだって?
もしかして、高校生の間では幻想を追い求めるのが流行ってるって?

さて、本題に入りたいです。
地方の高校生からこんなメールをいただきました。

<Aさん>
おはようございます。でる文を購入させていただいたAです。返信ありがとうございました。経済・外交史の映像教材は今現在販売されているつな近の肉付けという形になるのでしょうか?6月に発売される教材は全範囲を網羅したものになるのでしょうか?また、ネット限定のものになりますか?質問ばかりですみません。6月に発売予定のものに期待したいと思います。後、近々また「日本史事始」をはじめ、いくつかのでるとこ教材を購入させていただきます。今までZ会のハイレベル日本史を受講していたのですが、ハイレベルと言っても教科書の太字やそれに近いレベルの用語ばかりが問題になっていて、私にとっては物足りないレベルのものでした。論述問題以外はあんなに高額なお金を払う価値を感じなかったので、先日、契約解除して、その資金をでるとこ教材にあてることにしました。つな近は親が買ってくれるということなので、夏ごろになったら購入させていただきます。

<石黒>
『でる日講義−経済・外交史−』は、
土地制度史・資本主義発達史・外交史などを
徹底的に講義するものです。
『でる日講義−つながる近現代−』の肉付けになることは、
言うまでもありません。
次に6月発売予定の教材はネット限定販売です。
また全範囲ではありません。
近現代については『本当にほしかった問題集 日本近現代史』で、
細かい用語を拾ってありますし、
『聴くだけ日本史−内閣編−』でも
細かいことを紹介してあるからです。
よって、前近代部分のみの内容となります。
Z会のものがどんな内容なのかは存じあげませんが、
相当ハイレベルなものができつつあります。
それができるまでは、『読むだけ日本史(1)』『日本史でるとこ攻略法』
『日本史事始』などで前近代の学習をしておいてください。
『読むだけ日本史(1)』はコンパクトに見えて、
実は相当な量の用語を盛り込んだ参考書になっています。
今回、新教材を作るにあたって用語を再チェックしたのですが、
われながら「よくここまで書き込んだものだな」と驚いたほどです。
普通の黒字部分もすべて入試出題実績にもとづいて書いています。
隅から隅まで拾いきってください。

どうですか?
「論述問題以外はあんなに高額なお金を払う価値を感じなかった」
とはまた大変ドライな高校生ですね。
イメージに騙されず、本質を見極めることのできる人だと思います。
思いっきり現実路線の人なんじゃないでしょうか。
本気で受かることを考えているのでしょうね。
要領の悪い人にかぎって、学校の成績も重視するみたいです。
そろそろ中間テストだからなどと言って予備校を休む人もいそうです。
ドライな人はそのすきに、どんどん受験対策を進めてください。
そして僕は、その新教材の執筆に励んでいます。
久しぶりに10年くらい前のスタッフにもお出まし願って、
編集作業を進めています。
なんと表紙は、プロの人からラフデザインをいただきました。
気合いが入っているのがわかるでしょうか?
原稿段階で40ページほど読んでもらった感想もいただいていますので、
そろそろ全貌を明らかにしていきますね。

と書いていたら、その彼から返信が来ました。
例の河合塾のマーク模試で満点だったそうです。
そのうえこう書いてありました。

「とは言っても、模試は簡単ですし、
 先生の授業を受けてる生徒さんにとっては当然な点数なので、
 早慶プレと本番で高得点が取れるように学習したいと思います。」

僕のライブ授業を受けているみなさん、どう答えますか?