昨日、印刷会社から『どこでも史料問題』の試し刷りが届きました。
赤字がちゃんと赤シートで消えるかどうかを確認するために、
試し刷りを送ってもらったのです。
というのは、赤インクの色によっては、
赤シートをかぶせても文字が見えてしまう場合があるからです。
ごらんのとおり大丈夫だったのですが、ついでに、
久しぶりに本当に赤シートチェックをしてみたのです。
当然どれも答えられるわけですが、ふと思ったことが2つあります。
1つは、この教材良くできてるよな、ってことです。
まるで「自分の子が世界で一番かわいい」と言う親バカ状態ですが、
ほんとに史料問題集は、この形式しかあり得ないんですよ。
まずは、史料文をながめて、
この史料が何について書かれたものかを答えるんです。
これは史料ごとに見出し部分が赤字になっているからできることです。
次に、空欄の語句を答えて赤シートをちょっとだけ下げると、
答え合わせがすぐできてしまいます。
たとえば最初の空欄は「建武中元」ですね。
でも、それで終わりじゃありません。
入試ではこの部分の意味が問われることもあるのです。
だから「建武中元二年」の下には太下線がついてます。
この太下線の下には赤字で意味が書いてありますから、
それを見ないように赤シートをギリギリのところで止めて、
「建武中元二年は57年!」と答えるわけです。
そうして赤シートを下げると、またすぐに答え合わせができるんです!
4行目にも「桓霊」の空欄の下に太下線が見えますね?
ここも空欄問題と下線意味聞き問題に対応しているのです。
普通の問題集だとそのどちらかしか問われていません。
この教材は、すべてを網羅することに挑戦しているのです。
波線部分はできれば空欄問題に備えておきたい語句なので、
問題に慣れたらチェックペンで消してみてほしい部分なんです。
出題率は低いところなので、
最初から無理に取り組まない方が良いのです。
……1つめを説明するだけで、ついつい熱くなってしまいました。
2つめもあります。
それは自分がすらすら答えられるのは、
授業でさんざんしゃべってきたからなんだよな、ってことです。
史料文が次から次へと口をついて出てくるんですよ。
今日まで、これらの史料文を授業で何十回としゃべってきたんです。
みなさんにもぜひしゃべってみてほしいと思います。
その誘い水となるようにCD−ROMも付いてます。
僕が史料文を読み上げているのです。
しかも、密度の濃いポイント解説もしゃべっているので、
短時間で要領よく史料を習得できるようになってるんです。
このCDについては、実はもっとすごい使い方があるのですが、
さすがに長くなりました。やめときます。
っていうか、でるとこサイトに、
画像つきのわかりやすい説明があるので、こちらを見てください。
CDの中身も一部聴けます。
ところで、先日、河合塾に通う方から質問がありました。
<Cさん>
河合は時間が短く、文化史ができないとのことで、DVDで補おうと思っているのですが、いつからどんなペースで始めたらよいのでしょうか。史料問題についても授業で扱うことはないのですか?そうであれば、どのようにすべきでしょうか。
<石黒>
ブログに以下の記事があります。それらをご覧ください。
「史料と文化史の対策」
「文化史や史料問題の対策は、いつからやる?」
「『でる日講義』の使い方」
ちなみに、こうした定番の質問はここにまとめてあります。
(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)
また、でるとこサイトは携帯版とPC版がありますが、
PC版の方が圧倒的に情報量が多いので、
教材の詳しい内容や、先輩からいただいたゴロ、入試情報などは、
ぜひPC版をごらんください。