法政大の全学部入試では、難しい問題が出されていたようです。
<Yさん>
法政大学全学部入試の問題です。試験は今日でした。去年と出題形式が変わった所が多かったです。基本的な問題が多くて、ある程度解きやすかったのですが、次の問題で質問があるので、教えてください。
1950年代後半から70年代前半にかけての高度経済成長期について述べた以下の文a~dについて、正しいものの組み合わせを下記のア~エのなかから1つ選べ。
a.この時期、農業の生産力が下降し始め、跡継ぎ問題が深刻化した。
b.この時期、農業の生産力が上昇し、農家所得の増大傾向が続いた。
c.この時期、大学進学率が、50%にせまった。
d.この時期、高校進学率が、90%にせまった。
アa,c イa,d ウb,c エb,d
私は、勉強不足で、cとdの判別ができなかったのですが、いくらなんでも大学進学率50%は高すぎるかな・・・と思って、dを正とし、「イ」を選択しました。ノートを見ても、分からなかったので、多分拾い忘れたのだと思うですが、教えてください。よろしくお願い致します。
<石黒>
これは難問でしたね。cdの判別はそれで正しかったのですが、abではbが正文でした。高度成長期、化学肥料や農薬、農業機械が普及したため、農業生産力が上昇したのです。また、食糧管理制度と農協の圧力で米価が引上げられたため、農家所得は増えました。これは盲点だったでしょう。授業ではいずれも説明していません。
<Yさん>
返信ありがとうございます。以前に、就業人口の第1次産業は減り、第2次、第3次産業(特に)は上昇と聞いた気がしたので、農業は下降傾向なのかと思っていました。覚え違いですよね。ここの辺りも、教えて頂けないでしょうか。すみません。
<石黒>
就業人口の変化は、その理解で合ってます。ただし、農業人口が減るなかでも農業生産力は上がったのです。機械化から想像できませんか? ついでに言うと、戦時中は農機具や肥料生産工場が軍需工場に転換していたため、農業生産力は下がりました。
入試の出来不出来に一喜一憂する日々かもしれませんが、過去の偉人もこんなことを言っていましたので、うまく気持ちを切り替えながら乗り切りましょう!
入試本番に於いて、「手応え」ほどアテにならないものはないです。「良くできた」と思ったら、それは多分ただの勘違いなので引き続き他も全力で取り組むべきだし、逆に「良くできなかった」と思ったら、それは被害妄想以外のなにものでもないと思ってください。
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