問題を解く力と技をみがこう!夏の日本史道場

先日、ある校舎で生徒とこんな会話をしました。
生徒「問題集って買ってやった方がいいんですか?買わなくていいって言われたんですけど」
石黒「ええっ?確かに問題集を解かずに早慶に合格する人いるけど、相当まれだよ? 普通の人はどういう形で問題が出されるか、解いてみないとわからないよ?」
生徒「テキストの後ろについてるやつをやるだけじゃだめなんですか?」
石黒「うーん、それ解説が少ないんだよね。それくらいで早慶に届くのは、ごくわずかなかなり要領のいい人だけだよ」

彼は今一つ納得できなさそうな顔をしていましたが、聞けば第一志望はある最難関国立大とのことでした。その場合はふつうの私立大の問題なんてさっさと片づけて、その上を行く論述問題対策をクリアしなければならないのです。それは受験日本史界ではもっともやっかいなハードルなのです。
そんな状況なのに、問題集を「やらなきゃいけないんですか?」という質問が出てくるってことは、彼が次の二つのどちらかのタイプってことです。

(1)「俺は問題集なんて解かなくても授業とノートで解けちゃうよ」という大変賢い人
(2)実は受験日本史の全貌が見えておらず、入試を甘く考えている人

彼がどちらのタイプなのかは横において、みなさん自身はいかがでしょうか。たとえ超難関国公立でなくても早慶上智レベルが第一志望だったら、受験の全体像をつかむのが遅れたら致命傷です。日本史についてだけでも、問題レベルの難易度、合格者の正解率、解答にいたるまでのプロセス……と勘違いしそうな落とし穴がいくつも開いています。予備校の授業は毎週毎週どんどん進んでいくので、気づくのが遅いと取り返しがつかなくなるのです。

というわけで、せめて1学期が終わった時点で、状況把握が間違っていないかどうか確かめる機会を設けました。1日完結の特別講座「日本史道場」です。たくさんのハイレベル問題の解説を聴いて、自分の弱点をあばき出しましょう。そして夏休みに行う1学期部分の復習に生かすのです。

講座の中では「ハーフサイズ模試」も行います。今年はそこに英語も取り入れて、英語・日本史の2科目(各30分)を受験してもらいます。日本史だけできても難関大には受かりません。このため英語とのバランスにも注意してもらいたいという意図です。英語の解説は大手予備校講師の渡辺淳志先生に行ってもらいます。

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