政治学科なら政治分野の出題が多いはず?

イグザムという入試データソフトがあります。
全国の大学の入試問題をpdfファイルと、
Wordおよび一太郎ファイルで見ることができます。
2万円もするソフトなのですが、
入試問題を分析するにはうってつけのソフトなので、
毎年購入しています。
この問題を解いて、実際にどういう知識が必要だったかを、
自分で作ったデータベースに入力していくわけです。
ただし、このイグザムにも収載されていない入試問題があります。
最近は入試日程が増えているので、
さすがにすべてを拾いきれないのかもしれません。
そもそも、そこまで要求する人がいないかもしれませんね。
僕としてはイグザムに収載されていない問題だと、
データ入力がすべて手打ちの作業になるので、
ついつい後回しになってしまうのです。
主要大学の入試問題はできるだけ載せてほしいものです。

というわけで、先日ようやく、
2007年中央大法学部政治学科の問題を入力しました。
まさにこれこそ、イグザムに収載されていなかった問題です。
ここでその大問構成を紹介します。
 第1問 奈良時代から江戸時代の仏教
 第2問 化政文化
 第3問 条約改正
第3問にはちょっとだけ経済分野の小問が入っていましたが、
基本的に政治分野の問題は、小問を含めてまったくありません。
全体の3分の2が文化史分野からの出題です。
そして残りは外交史でした。
さらに第3問には、文化史の論述問題までついていました。
平民的欧化主義と近代的民族主義の
代表的な論者を一人ずつあげさせ、
二人の考えの内容を100字で論述させているのです。
これ「政治学科」の問題なんですよ?
でも、文化史分野の問題が70%くらい占めています。
どういう人が作問したのでしょうねえ?
10月くらいになってようやく赤本を開いた受験生だったら、
どうなるんでしょうねえ?
ちなみに赤本の解答は、1カ所間違っていました。

この話からはいろんな教訓が得られると思いませんか?
僕にとってはちょっと笑える話でした。