縮小モードな人に喝!(3)

昨日のTさんとのやりとりの続きです。

<Tさん>
近代史についてですが塾の講師もなさっている教科担当の先生が『内閣制度での総理大臣についてどの事件のときに誰が総理大臣か答えられるように』と口をすっぱくして言っているのですが、実際全部覚えないといけないんでしょうか?もしくは『この事件の時の総理大臣は覚えておくべき』といったポイントがあるのでしょうか?【本当に欲しかった問題集】での用例も交えて教えて頂けたら大変嬉しいです。お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。

<石黒>
近現代の学習での内閣覚えは、基本中の基本です。
そもそも歴史の流れは、政権別に整理するのが基本です。
奈良時代や鎌倉時代を考えてみてください。
近現代ならそれが内閣別というわけです。
細かいできごとでも内閣が問われることがありますが、
できごと同士のつながりを意識して学習していれば、
つながりから内閣がわかることも多いです。
もっとも、何もかもが出題されるわけではありません。

ちなみに、当方では
内閣が問われたできごとも出題データを取っています。
それに特化したチェック教材が、
『聴くだけ日本史−内閣編−』です。
そこに付属する内閣プリントに書かれているできごとは、
基本的にすべて内閣が言えなければなりません。
また音声CDの中には、応用で解く問題も多数入っています。
『受験生が本当にほしかった問題集』での用例とのことですが、
内閣から考えて解く問題はいたるところに入っています。
解いてみれば一目瞭然ですが、
問題を解く時に時期を意識していない人は気づかないかもしれません。
先日のブログで書いていた、
文化史問題を時期を意識して解くのと同じです。
わりと基本的な質問だったので、ちょっと心配になりました。
サイトやブログには受験日本史のポイントがたくさん書いてあります。
もっと情報収集する必要があるかもしれませんね。

<Tさん>
近代史はどんな問題集にしても、教科書にしても時代が前後するので覚えにくいので苦労します。

<石黒>
だからこそ‘まとめ’を使って覚える必要があるのです。
本気で早稲田を狙うなら、
時期を把握することの重要性を過去問で知るべきでしょう。
健闘を祈ります。

独学受験生は、どうしても初歩的なところでつまづきがちです。
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