いよいよ22日から夏期講習が始まります。
最初は藤沢からですが、3講座とも受講する人は、
歯を食いしばって、ついてきてください。
中でも近現代の講座は、毎日欠かさず復習することが重要です。
近現代は、できごと同士のつながりが強いので、
覚えれば覚えるほど、つながりが見えてきて、
頭から抜けにくくなるのです。
逆に、ただ暗記するだけで乗り切ろうとすると、
膨大な情報量に飲み込まれて沈没してしまうのです。
というわけで、近現代は、
前近代とは違う科目と考えた方がいいほどです。
うまくシフトチェンジしてくださいね。
さて、その近現代と文化史の学習法について、
相談メールが届きました。
<Fさん>
夜分遅くにすいません;; いくつか質問があります。自分は予算の面で先生の文化史映像教材は断念したので、問題演習用に市販の問題集を使うことにしました。個人的には、Z会の「攻略日本史 テーマ・文化史」に目をつけたのですが、どうでしょうか?本の赤字などはあまりあてにする気はありませんが、一応入試問題でできてますし、悪くはないかなと思うのですが…。注意するべきところなどを教えていただけると嬉しいです。それと、自分は近現代の集中講義をうけず、読むだけ日本史を使う予定なのですが、本の語句をどの程度まで拾えばいいのでしょうか?できれば少しでも夏期講習を受ける人との差を減らしたいので(かなり贅沢な話ですが;)こちらのほうも、自主学習をするときの注意点などを教えていただけると助かります。お暇なときにでも、お返事よろしくお願いします。
<石黒>
Z会の『攻略日本史 テーマ・文化史』は、
改訂前の『攻める日本史 文化史 実践演習60』
しか確認していないので、
最新版についてはわかりかねます。
改訂前のものについて言えば、
比較的よくできている問題集だと思いますが、
例によって入試の出題率とはズレがあります。
問題はもちろんのこと、
解説やまとめ部分にも
覚える必要のないEランク用語が載っていますので、
それらを余分に覚えることになる
というリスクを覚悟した上で取り組んでください。
というわけで、覚えるためのまとめとしては、
授業で配布している文化史プリントがベストでしょう。
肝心なのは、その内容をどういう方法で理解するか、だと思います。
近現代については、
最低限『読むだけ日本史(2)』の赤字を習得しておいてください。
赤字になっていない箇所にも
意外と出るCランク用語がひそんでいますので、
できれば黒字部分もGETしてほしいところです。
ただあれだけコンパクトな文章で、
細かな内容理解までするには限界があるかと思います。
しかも『読むだけ日本史(1)』とは違って、
近現代のA~Cランク用語を網羅しているわけでもありません。
このため、どうしても
2学期の授業で戸惑うところが出てくるかと思います。
復習するのに時間がかかることを覚悟しておいてください。
2学期の負担が大きくなることを考えて、
夏休み中に1学期の復習をばっちりやっておくことが絶対条件です。
2学期にはほとんど振り返る必要がないくらいに
仕上げることを目指してください。