先日お話しした「英国は東進、日本史だけワセヨビ」のT.Y君が、
大阪のT.H君のリクエストに応えてくれました。
早慶大オープンの模試を持ってきてくれたのです。
見てみると、手強い問題ばかりで、
T.Y君曰く「最高知識で解かないと解けない問題ばかり」でした。
要するに通常授業で書いている板書だけでなく、
口でしゃべっただけのことや、
オプションの講座である、
「史料・文化の日本史」だけで登場したことなど、
知識を総動員しないと解けない問題がかなりあったのです。
問題に隠されたわずかなヒントを頼りに解いていくわけですね。
その後、S.P.Sの生徒にも話を聞きましたが、
共通する感想は「時間がなかったです!」でした。
あの量を60分で解かなきゃいけないというのは、
相当厳しかったでしょう。
本番は似たような状況に追い込まれますから、
模試としては、最適だったと思いますが。
それにしてもそのT.Y君は、
第1問、第2問をそれぞれ2問ミスで乗り切っており、
さすがだなあと、思わず唸らされました。
もっとも後半の問題は時間切れで、
十分考える余裕がなくなっていたようでしたが。
ワセヨビの「早慶難関大の日本史」や、
S.P.Sの「早慶難関日本史演習」を受講している方は、
テキストが159ページもあるので、
猛スピードで解かないと予習が終わりません。
本番に備えての良い練習になると思います。
当然、授業自体も高速で解説しないと終わらないわけなんですが……。
お互いがんばりましょう。
ところで、同じ「早慶大オープン」を受けたU君から、
こんなメールが来ました。
<Uさん>
模試の復習の仕方について質問なのですが、間違えた問題については石黒先生のノートとは別に間違えノートのようなものを作るべきでしょうか?それともマーカーをかけたりするだけでよいのでしょうか?
<石黒>
模試というのは、あくまでも模試であって、
本当に大学が出題したわけでないことを忘れないでください。
たとえば「伝馬騒動」というのは覚える必要があるのでしょうか?
答えはNOです。
じゃあ松平乗邑(のりさと)はどうでしょう。
よく受験生はこういう、特定の単語に目がいってしまうのですが、
この2つの単語を知らない生徒でも、8割正解できていたりします。
要するに、伝馬騒動は消去法で解けてしまいますし、
松平乗邑は捨てても、残りで十分8割取れるわけです。
間違えたところをGETする際に、消去法で解く問題なのに、
一生懸命その正解である単語をGETしてもしょうがないのですよ。
一見解けないように見える問題でも、
既存のノートの知識だけで解けるものもあるというわけです。
よーく解説を読んで、
よーくノートと照らし合わせて「解き方」を考えるべきです。
そして、
GETすべきものは40面ノートに書き込むのがベストでしょう。
というわけで、史料の新教材作りでまたキツキツになってきました。
メールの返信が滞りがちですが、しばらくお待ちください。