当方の授業を受けると、真実の受験日本史情報がわかり、衝撃を受ける人がいます。こちらとしては正真正銘の情報で、「これが出る」「これは出ない」と言っているので、まったく悪気はないのですが、受講生側は自分のやってきた学習とのギャップが大きすぎて、途方に暮れてしまうわけです。「1学期から僕の授業を受けていればよかったのに……」と思わなくもないですが、悲観しすぎるのももったいないです。なぜなら、授業を受けていた人でも、復習がしっかりできていない人も多いからです。早慶大向けの講座だと、通年授業を受けている人のなかにも、うなだれてしまってる人がいるのです。彼らとくらべれば、それほど遅れを取っているわけではありません。今ようやくスタートラインに立った人でも、全力で追い上げてもらいたいと思います。
というわけで、夏期講習で危機を感じた人たちから、2学期の通年授業についてよく相談を受けるので、過去に紹介したものを再掲します。
<Xさん>
南浦和の河合塾で夏期講習の総合日本史演習発展の授業を受けて石黒先生の授業が大好きになりました。そこで2学期から先生の授業を受けたいと思ったんですが・・・。先生の南浦和での講座が早慶日本史で、私の第一志望は法政大学なんです。私は南浦和の河合塾にしか通えなくて・・・。なので先生の授業受けたいんですけどレベルが違くて受講するか悩んでいます。(中略)PS 石黒先生の参考書買いました♪
<石黒>
講座名は「早慶大日本史」ですが、実際には、MARCHレベルを第一志望としている受講生もたくさんいます。その点はあまり気にする必要はないと思います。というより、早慶大受験者はこの講座で満足せず、さらなるハイレベル用語を『受験生が本当にほしかった問題集』で、GETする必要があるほどです。河合塾の授業では近現代にかける時間が不足気味だからです。それより心配なのは、そろそろ南浦和の講座も締切になりそうだという点です。もし受講を希望されているなら、お急ぎください。
<Nさん>
夏休みに勉強が思い通りにいかなく志望校を国立から早慶に変更しようと検討中なのですが、二学期から先生の授業を受けて間に合うでしょうか? よろしくお願いします。
<石黒>
2学期からの学習で間に合うかどうかは、1学期部分、すなわち25番ページ左面までの範囲の学習水準しだいだと思います。残念なのは、夏期講習の早慶大対策講座を受講していないことでしょう。ハイレベル問題の解き方に触れるチャンスを逃したのは、大きいかもしれません。対策としては『難関大用語集解』を使うことだと思います。詳細はでるとこサイトをごらんください。
2学期からの受講生は、どうしても出遅れがちになります。もちろん要領のいい人なら、それでも十分早慶に届くのですが、残念ながらそういう人の割合は非常に少ないのが現実です。定番の注意ではありますが、次の点をクリアすることがカギでしょう。
(1)一刻も早く入試の水準を知り、そのものさしで授業を聴く。
(2)1学期部分の内容を、出題のポイントをつかみながら習得する。
そして、早慶レベルを狙う人なら、ハイレベルな問題をどのようにして解いていくかにも、気を配らなければなりません。そのための時間が夏の早慶大向けの講習なのですが、その重要さは実際に受講してみないとわからないかもしれません。そして皮肉なことに、そこに気づかない人こそ、受験センスのない人であることが多いのです……。
ついでに、早慶大向けの講習をやりながら思ったことを伝えます。スポーツの大会本番で、自己ベストを出せないどころか、まさかの失敗をしてしまう選手が結構いますよね? これって入試でも同じだと思いませんか? 本番で8割を取りたいのなら過去問では8割5分、8割5分取りたいのなら、過去問では9割正解しておくべきでしょう。じゃあ本番で9割取りたいのなら? さすがに9割5分の正解率は難しいでしょうね。そこで必要になってくるのが、ノーミスを成し遂げるチカラなんです。普段の過去問を解く時に、自分に厳しくあたっているでしょうか? 過去問や模試で間違えると、何かと言いわけをする人がいますが、そういう‘ぬるいタイプの人’は‘ノーミスな人’にはなれません。勝者からは、自己に対する厳しさを学ぶべきです。
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