『難関大用語集解』に隠された意味

『難関大用語集解(なんかんだいようごしゅうげ)』という参考書があります。このタイトルはなかなか覚えてもらえず、マーケティング的には失敗したと認めざるをえません。ただし、万人向けの参考書ではないのでこれでよしとも思っています。

つまり、「令集解」の読みがなと題名の由来を知っていれば、これがDランク用語を集めて解説した本だと通じるだろうと考えているわけです。「わかる人にはわかる参考書」ってことです。ふつうの出版社では、まず販売してもらえないタイプの書籍ですね。

ちなみ、令義解と令集解の違いはわかっていますか? 私撰か官撰かとか、つくった人が違うという程度の理解では、MARCHレベルの正誤問題でさえ解けない問題が出てきますよ。どの令の注釈をまとめたものかにも注目しましょう。

というわけで、その『難関大用語集解』について、質問をいただきました。

<Sさん>
石黒さんの教材についての質問なのですが、「難関大用語集等解」(名前間違っていたらすいません……)は、読むだけ日本史のDランク追加し、改訂したものと考えていいのでしょうか?また、それには文化史は取り扱っているのでしょうか?正直、先生の文化史の映像教材が欲しいのですが、予算の都合が……先生が去年下さった文化史プリントはあるのですが、もしかしてそれに対応CDがあったりしませんか?(後略)

<石黒>
『難関大用語集解』はDランク用語まで網羅した参考書ですが、形式は『読むだけ日本史』とは大きく異なります。「ここまで拾ってみてほしい」という用語を使ってかみくだきながらポイントを説明し、さらにそれがどういう形で入試で出されたかがわかるように、出題例を紹介しています。パソコンかスマートフォンで教材のページをごらんいただければ、サンプルページを読むことができますので、よろしければどうぞ。なお、文化史分野は当教材では扱っておりません。

『文化史入門』には、予備校で配布しているものと同じ文化史プリントに、A・Bランク用語の解説CDが付属しています。CDの内容は、河合塾のレギュラー授業で配布していた、細かい字のプリントと同じものです。また、『聴くだけ日本史−美術史編文学史編−』は、どちらも文化作品の時代やジャンルなどを問う音声問題で解説講義CDではありませんが、文化史用語を耳で覚えて時期をチェックするのには非常に有効です。ご検討ください。

【追記】
『文化史入門』は、現在は販売しておりません。

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