明治学院大を受験した方からの質問

いよいよ入試が始まりましたね。今日は、明治学院大を受験してきた方からの質問を紹介します。

<Mさん>
先生には冬季講習と直前の早慶大日本史でしかならってないのですが、大問1で「日朝貿易のときに対馬の宗氏が渡航者に対して渡航認可証として発給したものは」という問題がでて「通信符」という選択肢を選んでしまいました。今まで「文引」というのを聞いたことがなくて迷わず通信符をえらびました。落ち込んだ方がいいレベルですか?某予備校のT進ハイスクールの一問一答にも文引は載っていないのですがこの単語はランクであったらどのランクですが? また先生は通常授業で扱っていますか?
あと国民学校について質問ですが正誤の選択肢で、修身という教科が新設され、「くにのあゆみ」などの新しい教科書の使用が規定された、とあるのですが僕は悩んだ末に戦前という条件がなかったので正にしました。これはどうですか?

<石黒>
文引は以前はDランク用語だったので『読むだけ日本史(1)』には載せませんでしたが、覚えた方がいいレベルに達しています。『難関大用語集解』には出題例とともに掲載しています。通年授業や夏期講習、『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』でも扱っています。
国民学校についての問題は、時期の条件がどうなっているのかがわからないため答えにくいのですが、誤文です。「くにのあゆみ」を用語集で引いてみてください。

<Mさん>
よくわかりました。ありがとうございます。僕は第一志望が早稲田大学なのですが今日の試験でまだまだ拾えてないものがあると気付けたので頑張りたいです。あと少しひっかかったのがありまして、豊臣秀吉に関してなのですが、刀狩りをやった目的が方広寺建立の釘やかすがいのためと問題にあって自分は参考書にも書いてあるし方広寺の「大仏造営」のためとおもったのですが他の選択肢が明らかに誤りだったのと一応方広寺の建立のときの釘にもなっているだろうとおもいそれを選びました。こんな小さなことですがもし早稲田大学のような答えがなければ6を選びなさいというケースの時は先生はどうしますか?(後略)

<石黒>
刀狩令の史料対策が不十分なのではないでしょうか。「右取をかるべき刀、脇指、ついえにさせらるべき儀にあらず候の間、今度大仏御建立の釘、かすかひに仰せ付けらるべし。」という部分は大変有名です。それがわかっていれば悩むことはないかと思います。通年授業では、大仏の話もしますが釘の話もしています。

このMさんは、通年授業を「2学期からとりたかったのですが河合塾に電話したら定員オーバーだと言われとれず非常に残念でした。」とのことでした。
今、高校2年生の方は、たとえ部活を引退していなくても、4月から受講することをお勧めします。講座が締め切ってしまってからでは遅いですから。今年は河合塾池袋校に出講しますが、そこでしたら開始時刻が19時です。なんとか間に合うのではないでしょうか。受験生のみなさんは、受験が終わったら後輩に伝えてくださると助かります。
2012年度担当講座