使いものにならなくなる現役時代の40面ノート

昨年、河合塾で現役生として通年授業を受講していた人から質問がありました。最初のメールでかなり驚かされたのですが、その後にもっと驚かされました……。物事を冷静かつ客観的にとらえることができないと、難関大合格は難しくなります。ちょっと長いですが、二回に分けてオチを先送りするのももったいないので、やりとりを全部載せます。

<Tさん>
石黒先生こんばんは
報告ずいぶんと遅くなりましたが浪人しています!3月が長かったので自分の弱いところも辛かったですが、見つめ直せました。慶應経済、商にリベンジします!今年はSFCと早稲田政経も受けます!今は△△予備校で勉強しています。本当は早稲予備で先生の講義をもう一度受けたかったのですが、遠いので時間を持て余す不安と、△△予備校で特待生になれて授業料全額免除だったのでここに決めました!高校の部活の先輩がアドバイザーなのにも後押しされました。今は3週間が過ぎようとしています!△△のよさである面倒見のよさ、授業の復習テスト、毎朝の英単語熟語テストにも慣れてきて良い感じです!日本史の先生は○○先生といいます!講座は週2回3時間の講義とαクラスの演習講座があります!演習講座は明日が最初なのですが、普通の講座を6回受けた感じから言うとテキストのノート欄に書き込んでいく形態です。去年40面ノートで勉強してきたので、時期が掴みにくいという欠点があります!そこで先生に相談したいのですが、40面ノートをベースでやり、△△で知識を足していく方法か、40面ノートはやらずに△△だけの方がいいか?というものです。前者だと早稲予備で今生授業をやっている人達には勝てないのではという不安が少しあります!一年たつとメモがあるといっても完璧ではないですから…どっちにせよ先生の聞くだけシリーズは行き帰りで聞くのは決まっていますが。後者では時期把握が曖昧になるのではと思っています。○○先生は去年の教材あるなら使ってくれて全く構わないと言っていました!是非石黒先生の意見が聞きたいです!授業もありお忙しいと思いますがよろしくお願いします。では、失礼します

<石黒>
△△予備校での授業内容がまったくわからないので、判断のしようがありません。ただし2つの点で疑問を持ちました。40面ノートに加える知識というのが、本当に必要な入試情報なのかという疑問と、40面ノートよりも△△のテキストの方がよくできているのかという疑問です。まあ一年間僕の授業を受けた人が思うのですから、それはそれで素直な感想なのだとは思いますが……。自画自賛のようで申しわけありませんが、もしかして40面ノートを使いこなせていなかったのではないでしょうか? これはびっくりする質問だったのでツイッターで意見を求めてみますね。

<Tさん>
補足になりますが、40面ノートで大丈夫かなと思ったのは録音を保存していなかったのでまた正確に復元できるか不安だったためです。時間が空いたので行間を完璧に埋めて復元できるか?ということです。

<石黒>
メモがどれだけあるかによりますが、授業内容を再現することはどちらにしても難しいと思います。

<Tさん>
お恥ずかしい限りですが使いこなせてはいませんでした。使いこなしていたら浪人ではなかったかもしれません!それは先生のおっしゃる通りです!知識を補うと言ったのは地図や因果関係などです、誤解があったようですみませんでした。△△の授業でこんな疑問はありました。江田船山と稲荷山の見分け方で剣か刀で見分けるのは早慶って言ってました。「えだたち」で覚えてたのでこれって早慶なの?と思ったのは事実です。あと黒塚古墳って出ますか?MARCH~早慶って言ってましたが初めて聞きました!△△では当然の単語みたいです。あと布帛もでますか?同じくMARCH~早慶です。お願いします。

<石黒>
剣か刀で見分けるのは、以前青学で出ていました。早慶だけとは限りません。
次に黒塚古墳は時間の短い河合では言えなかった可能性が高いですが、でるとこサイトの「青学」のページに書いてあります。(パソコンからのみ閲覧可能です。)関東の大学なら青学でしか見たことがありません。捨ててもいい用語です。布帛はめったに出ませんが、一応6番ページにあります。
やはりノートが弱いですね。念のためお伝えしますと、40面ノートに補足するなら、前近代は『難関大用語集解』、近現代は『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』がベストです。『聴くだけ日本史』よりはるかにレベルの高い内容がつまっています。よろしかったらどうぞ。

<Tさん>
石黒先生の教材出来る限り行間を補わせてもらいます。ノートでは布綿となっていました。そもそも漢字を間違えていたみたいです。すみませんでした。付け加えますと△△テキストでは、私地私民制を廃止し、代わりに豪族には食封を支給・下級役人には布帛を支給とありました。その布帛がMARCH~早慶らしいのですが、どうなんでしょうか?たびたびすみません。

<石黒>
改新の詔の史料に「布帛」が出てきますね。しかし、史料としても普通の問題としてもまず出ません。その先生が授業のために仕入れたネタは、入試問題ではなく、どこかの参考書なのでしょう。よくある話です。

<Tさん>
そうなのですか!では今後もそのようなものにも重点をおくと思って間違いありませんね。これからの日本史は40面ノートを復元して△△の講義は欠けている行間を埋めるのと問題演習として受講して、石黒先生の教材で強化していきます!△△は1学期のテキストが分国法までですしね…
最後にお聞きしたいのですが、夏までに40番まで完璧にしますが、もう少し遅い方がいいのでしょうか?早いほどよいのですか?つまり浪人は夏までにどこまでやるのがいいのでしょうか。何度もすみません。夜分遅くまでお付き合いしていただきありがとうございます。

<石黒>
その話、4月27日のブログに書いたばかりです……。もうちょっと情報ってものを重視した方がいいです。

<Tさん>
そうなのですか、ブログは見ていなかったです。見てみます!どうもありがとうございました。

最後の最後で、本当に目が点になりました。逆に今この記事をご覧になっているみなさんは、もうそれだけで優位に立っているってことではないでしょうか。昨年、通年授業を受けた人で他の予備校に通っている人は、受験に対する自分の認識が間違っていないかの見直しから始めてください。ライブドアサーバーから引っ越したので、パソコンからならブログ内検索がしやすくなりました。たとえば検索窓に「浪人 ノート テキスト」と入れて検索すると、いくつも記事が出てきます。その中で「去年の受講生なんですが、勉強法で悩んでます」とか、「伊勢神宮ってよく出るAランク用語ですか?」などを読むと参考になると思うのです。