聴くだけ内閣のハイレベル問題は超難問ですか?

日本史のストーリーをなんとなくたどっているだけの人がいます。
しかし、それだと「いつ」のことなのかが抜け落ちがちです。
どの政権のできごとなのかも気にしないわけです。
どうも歴史を単に物語ととらえている人に、
そういうタイプが多いような気がします。
たしかに小説とか映画は、時系列や細かい時期区分がわからなくても、
ストーリー展開だけで十分おもしろいですからね。

ところが、受験日本史は違います。
なぜなら、正誤問題はもちろん選択問題などでも、
時期が違うということでダミーの選択肢を消去できることが、
非常に多いからです。
やはり歴史で肝心なのは「いつ」ですよ。

それを頭に入れるためには、単に年代を覚えていく作戦もありますが、
天皇や政権ごとに整理したまとめを使用するのがベストです。
ただし、それだけでは本当に頭に入ったかどうかが確認できません。
そこでつくった教材が『聴くだけ日本史』シリーズだったのです。
今現在、第3集まで発売していますが、
どの教材にも、時期を整理したまとめがついています。
まとめの形や色など、
記憶しやすい要素を盛り込んだ教材となっています。

今日はその第3集の『聴くだけ日本史−内閣編−』
使ってくださっている方からの質問メールを紹介します。

<Gさん>
先生。こんばんは。聴くだけ日本史内閣編に登場する、授業で扱わなかった隠れキャラ単語は早稲田なら拾って当然の単語なのでしょうか? 復元もかなり順調で、これから近現代経済、外交史に取りかかろうかと言う所で、ふと気になってしまいました。目新しさに惹かれて、優先する事を疎かにするのは直前期にして温すぎると思ったのでメールしました。宜しくお願いします!!

<石黒>
「当然」とまでは言いませんが、超難問というレベルではありません。
早慶上智なら拾ってほしいものばかりです。
そして経済・外交史とどちらを先にやるかですが、
「××校の授業はまだだいぶ先なので、
 内閣編をやってしまってもいいと思います」と書こうとしていたら、
G君は映像教材で受講するのですね?
それなら先に経済・外交史を受講した方がいいかもしれません。
もっとも、そちらにもハイレベルな用語はたくさん出てきますけどね。
ノート優先なのは揺らぎませんが、
入試直前まで、まだまだ知識を増やしていってほしいと思っています。

<Gさん>
(前略)隠れキャラが超難問と言う訳でもないと聞いて驚きました。さっきまで上智重視で載せてるものだと勘違いしてました。早稲田政経の問題を93年まで解いたのですが、出てたのは早稲田関係者と慶應関係者だけだった気がしたので、あんまり気にしてませんでした。いや、良かったです。僕は日本史のアマチュアですから、入試の疑問は自己解決するものじゃないですね。何かしら知識を結びつけて、覚えようと思います。ありがとうございました。また質問する事も御座いますが宜しくお願いします。

彼は通年授業のノート復元が相当できる人です。
「最初はそんなことできるのかと思ってた」なんて言ってましたが、
「やってみたらできた」とのことでした。
人間あきらめたら終わりです。
こうなってくると彼には、解答を導き出す能力を養ってもらいたいです。
覚え違いをなくすなどの最後の詰めも大切ですね。

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