『難関大用語集解』で慶應法は何割取れますか?(2)

昨日のやりとりには、つづきがありました。

<Yさん>
そうだったんですか。勘違いしてました^^;ということは、時代の大まかな流れに並行して、+αとして難易度の高い用語を覚えた方が良いということですか?すみません。鵜呑みにした情報です。今度からはちゃんと自分で見て調べてから判断します。お早い返信ありがとうございました。おそらく難関大用語集解は購入させていただきます。

<石黒>
「時代の大まかな流れに並行して、
 +αとして難易度の高い用語を覚えた方が良い」
のは言うまでもありません。
無邪気な受験生は、問題を解くときに時期を意識していないようですが、
それでは一般に「難問」と言われている問題は解けません。
当方の早慶大向けの演習問題解説講座を受講した生徒が、
よく「目ウロコ」になるのは、
この時期を意識した解法に驚くからのようです。
歴史用語の説明は、教科書や辞書によって異なりますが、
その用語の時期に関しては、ほとんどズレがありません。
そのため各用語の内容よりも、
その用語の時期を頼りに選択肢をチェックしていく方が、
正解にたどりつきやすいものなのです。

この「時期を意識しながら解く」というやり方は、
本当に各用語の時期を習得した上でないと使えないところがミソです。
しかも、その時期の区分が、どの程度の細かさであるべきかも、
わかっている必要があるのです。
たとえば「六斎市」という用語は、
「中世」とあいまいに区分すればよいのか、
それとも「室町時代」と区分した方がいいのか、
はたまたもっと細かく区分しなければならないのか……。
実はこれ、大学によっても違ったりするのです。
そして、世間には、
時期の整理ができない学習法で満足している人たちがたくさんいます。
「教科書マーカー学習法」とか、
「一問一答学習法」「用語集暗記学習法」の人たちです。
日本史は英語や古文のような言語学とは違います。
真面目な話になりますが、やはり歴史学ですから、
「いつ」は大切にしてもらいたいものです。