1学期のシメ! でる日講義−経済・外交史−

河合塾では夏期講習に、
「総合日本史演習(発展)」という講座があります。
そこでは経済史や外交史などのテーマ史を扱います。
つながりがわかりにくい土地制度史や、日朝関係史を、
プリントを使ってすっきり理解しようというわけです。
通年授業は時間が足りなめなので、
この講座で用語をプラスしたりもします。
しかし、なぜか今年は受講しない人が目立つようです。
もしかして夏期講習の申し込みの段階で、
この講座の重要性に気づいていなかったのでしょうか。
ちょっとナゾです。

derutoko.com にも、この講座と類似する教材があります。
『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』です。
よろしかったら、そちらもご検討ください。

ところで、この教材を使おうとしている方からメールがありました。
先日のやりとりの続きです。

<Tさん>
こんばんは!返信ありがとうございます。近代の流れと基礎的なものをある程度おさえて一通り終えまして、前近代もやっと江戸まで終わらせまして、今は少しずつ文化史を進めてるところです。文化史終えたら前近代のシメとして経済、外交史を買わさせていただこうと思います。最近、一つ日本史でツライなーって思う事があるんですが、覚えても覚えても次に進んでも進んでも記憶が抜けてしまうし(得に年号)ナメて勉強に取り組んだら大変なことになるなーってつくづく思います。そうですねー。この時期ダレてる人が自分の周りにも出始めてますが、自分は受かろうが落ちようが周りに何も言われたくなくて、自己負担で勉強してる分、自然にムチが入ってるので大丈夫そうです。やっぱり十代で自分がした行動に対してケジメをつけるためにも、これからの人生の自信にするためにも一番苦手な勉強で慶應に行くという自分にとって大きな壁をブチ破らないとこの先歩んでいける気がしないんでなおさらです。すいません!つい長々とメールしてしまいました!

<石黒>
返信が遅くなり申しわけありません。
順調に進んでいるようで何よりです。
『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』は、
今までの時代別の学習とは違い、
政治史をテーマ別に扱っていますので、
既習範囲の定着に有効かと思います。
頻出の外交史・土地制度史を講義しながら、
『読むだけ日本史』などには載っていない
難易度の高い用語も登場しますので、
ぜひGETしてください。
また講義では、一見関係ないように感じるできごとが
つながっているということも説明しますので、
年代の定着にも役立つはずです。
映像授業の利点を生かして、
理解しづらい土地制度史を含めて丁寧に講義していますので、
文章だけの参考書では分からない部分が
理解できるようになるかと思います。
深い内容を講義していますから、
夏休み中にじっくり取り組んでください。

いくら覚えても抜けてしまうというのは、
誰でもそうだと思います。
忘れにくい工夫はするものの、
基本的に忘れては覚え直すという作業を
繰り返して定着させるものです。
忘れてしまっているものをもれなく拾い上げるためにも、
まとめを使って何度も復習するのは重要な作業だとわかるはずです。
単に問題集を解くだけでは、確認できる分量が少なすぎます。

なお「年号」というのは、年代(西暦年代)の間違いですよね。
年号をきかれて「1643年」などと答えないようにしてください。
ちなみに慶應大では、年号を問う難しい問題が出題されていますよ。