関西学院大入試で作問ミス

derutoko.com 教材を使ってくださっている地方のかたから、
作問ミスの可能性を指摘するメールをいただきました。
2月3日に行われた関西学院大文学部の入試問題です。
どうせならその問題を解いてみませんか?
なかなか貴重な問題です。
MARCH学習院のうちのあの大学にも生きますよ。

問 一般に正丁が調として布2丈6尺(約8m)、庸として布2丈6尺ずつ負担するとした場合、河内国の62歳、30歳、18歳の3人の男子が負担する調と庸の布の長さの合計を記しなさい。
ア.12m イ.14m ウ.26m エ.28m

この先は問題を解いてからどうぞ。


<Mさん>
こんにちわ。大阪の河合塾で浪人をしているMです。今日関西学院大学の文学部の試験を受けたのですが、そこの問題で疑問があったのでメールさせていただきました。
一般に正丁が調として布2丈6尺(約8m)、庸として布2丈6尺ずつ負担するとした場合、河内国の62歳、30歳、18歳の3人の男子が負担する調と庸の布の長さの合計を記しなさい。
ア.12m イ.14m ウ.26m エ.28m
となっていました。試験の時は、調と庸は確か京・畿内では免除や半減などの規定があったなと思い、どっちが免除でどっちが半減かは思い出せなかったのですが、一応その規定と、次丁は正丁の半分、中男は調なら正丁の4分の1、庸なら負担なしで計算した結果、どうしても7mとかの数字になって選択肢の数字にはなりませんでした。これはどう計算すればよかったのでしょうか。

<石黒>
確かにどう考えても7mですね。
先ほど大学の入試課に問い合わせのファクスを送っておきました。
何らかの対応があるかと思います。ご連絡ありがとうございました。

どう計算しましたか? こうなりますよ。
畿内の場合、調は半減、庸は免除となりますので、
 62歳男子=次丁(老丁)→調2m 庸免除
 30歳男子= 正 丁 →調4m 庸免除
 18歳男子=少丁(中男)→調1m 庸免除
合計7mが正解かと思われます。

というわけで、大学側に問い合わせたところ、
「受験者全員に点数を与える」とのご回答をいただきました。

ちなみに作問ミスの可能性を言う場合には、
自分でよーく調べてからメールしてくださいね。
指摘する側が間違っていることもよくありますから。