『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』撮影日記(1)

迷走していた撮影場所ですが、都内某所に見つけました。
そこで、さっそく木曜日から撮影を始めたのですが、
実は難題の連続で相変わらずつまずきまくっています。

もしかしたら、「撮影ってそんなに難しいのか?」
って思っている人が多いかもしれませんね。
これが、意外とたくさんのハードルがあるのです。

(1)固定式のきれいな黒板がなければなりません。
 古い黒板だと表面が汚れてたり、
 つるつるでチョークが乗らなかったりします。
 車輪がついている可動式の黒板だと、
 書くときにグラグラしてしまいます。
 壁にプリントを拡大した紙を貼るという案も出ましたが、
 紙が波打ってしまいその影が見苦しくなってしまうのです。

(2)周囲が静かで雑音が入らない場所でなければなりません。
 クルマの騒音は論外ですが、
 救急車やパトカーにサイレンを鳴らされると、
 撮影は中断せざるをえません。
 また、廊下や隣の教室から声が聞こえてくるのもアウトです。

(3)使用料が安くないといけません。
 超小規模生産なので、コスト高はできるだけ避けたいのです。

(4)照明が明るくバランスよく設置してあってほしい。
 本来なら撮影用の照明器具があるといいのですが、
 撮影用スタジオでなければそんなのはありません。
 買おうとも思いましたが、高くて手が出ませんでした。

これらの難関をくぐり抜け、ようやく撮影開始となったわけです。
ところが、初めて使うカメラだったため設置する角度が難しく、
その調整にかなり時間を取られてしまいました。
それでもなんとか撮影してみたのですが、
帰宅後に見直してみるとズレているんです!
カメラに付属しているモニタで見える範囲が、
そのまま撮影している範囲というわけではなかったのです。
4時間かけて撮った映像がすべて台無しになりました。

そんなこんなでまだまだ油断できない状況です。