怒り炸裂! ハッタリ先生

17日は、河合塾南浦和現役館で無料体験講座がありました。
この時期に体験講座というのも珍しいのですが、
今年は南浦和の講座にまだ空きがあるせいでした。
もっとも職員の方に聞いてみたところ、
さすがにもう締め切りそうだとのことでした。
2学期からの受講を考えている方はお急ぎください。

ところで、その授業後にこんな話を聞きました。
学校の先生が、地租改正で地租が地価の3%となったことにより、
農民の税負担が軽くなったと言っていたらしいのです。
なんでも、それまでの税率は収穫の4~5割だったから、
ずっとラクになったとのことなんですが、
はぁ? ですよね。
まさか、収穫の40%と地価の3%の数字部分だけを、
くらべてるんじゃないでしょうね?
あらゆる意味で無茶苦茶です。

もしラクになったというなら、
なぜ地租改正反対一揆が起こるのですか?
明治政府は財政を確立させようとしているのに、
なぜ農民に優しい政策をとるのですか?
「小作人生産米の配分」のグラフをどう解釈するのですか?
もう開いた口がふさがりません。

その後、スタッフとこの話をしたところ、
「先生のことを頭良い人だと思ってるから、
 そういう誤解が生まれるんじゃない?」
と、とんでもない見解が飛び出しました。

石黒「そりゃあ先生は頭良いだろ」
スタ「えー、そんなこと一度も思ったことないですよ?」
石黒「あー、君の所はお父さんと比較したらダメだよ……」
   (※このスタッフのお父さんはお医者様です)
スタ「そうですかねぇ……」
石黒「じゃあいつから先生はバカだって思ってたの?」
スタ「小学生の時には気づいてましたよ」
石黒「マジかよ!」
スタ「だから、私はそういう話を聞いても別に驚きませんよ?
   ってうか、なんで先生に期待してるの? って感じです」
石黒「はぁ……、俺そんな風に思ったことないよ」
スタ「愛知だからじゃないですか」
石黒「親の学歴が低いと、先生ってスゴイ人って思うのかもな」
スタ「でも私立の学校だったら違うかもしれませんよ。
   私はただの公立の学校だったから」
石黒「それフォローのつもり?
   俺もその公立の先生になるつもりだったんだけど……」
スタ「ならなくて良かったですね」
石黒「いやいやそういう問題じゃなくて!」

これには参りました。
なんと、学校の先生というものを、
初めからバカにしている子どもたちがいるわけですね。
僕の小学校6年の時の担任は体育が専門の先生だったのですが、
当時はそれと知らずに無邪気に国語も社会も習っていました。
もちろん尊敬して!
先生ってのは頭のいい人がなる職業だと思っていたのです。
だからこそ、学校の先生の言ったことを鵜呑みにして、
受験勉強している今の受験生の気持ちがよくわかるのです。
その逆にハッタリで受験情報を言う教師には激怒するのです。

しかし、先生なんてハナから信用していない生徒がいるなんて、
東京ってコワイとこです。
っていうか、それ、教師サイドも気づいてますよね?
生徒にバカにされて悔しくないのでしょうか?
ハッタリをかましているつもりが、
それを子どもに見抜かれてしまっているって構図はあまりに滑稽です。

受験の知識を持っていないなら、
べつに受験対策の日本史なんてやらなきゃいいと思います。
高校の歴史教育は大学受験のためにあるわけじゃないのですから。
しかし、地租改正なんて超基本事項をウソつくなんて、
日本史を片手間に教えている教師でも、やっちゃいけないことですよ!
上記の彼女の先生は日本史が専門とのことでした……。

ちなみに、上記のスタッフとの会話の後で、
例によって反芻しながら思ったのですが、
もしかして予備校講師の僕のこともバカって思ってたのでしょうか?
確かにいわゆる難関大に受かったわけじゃないですが、
受験日本史については究めているつもりです。