なぜ蛍光マーカーを引かないか

教科書でも用語集でも問題集の解説でもなんでもいいですが、
そこにマーカーを引く意味って何なのでしょう?
目立たせるため、要するに、
後で見直した時にすぐに目がいくように、ですよね?
でも、ほんとに見直すんですか?
思うんですが、もし大量に過去問を解くなら、
そんなの見直してる暇はないと思うんですよ。
僕は、間違えた問題をやり直すことすら時間のムダだと思っています。
間違えた理由は、その用語を覚えていなかったか、
理解が浅かったからかのどちらかです。
だからそれをマスターすることが重要であって、
確かめることは二の次です。
それに、間違えた問題が10問中の2つくらいだったら、
残る8問を解く時間がもったいないじゃないですか。
ほんとに間違えた2問だけを解くなら悪くはないですが、
それだって解けるのが当然だという感じがします。

……うーん、本当に言いたいのは時間の問題じゃありませんね。
できなかった問題をもう一度解いて、
「俺ってデキル☆」って自己満足に浸ることが、
バカバカしいと言いたいわけです。
いや、小学生とか、すごーくレベルの低い生徒だったら、
そういう満足感を与える教育法もアリですが、
難関大をめざす生徒の学習法としてはちょっとどうかと思うわけです。
やり直すって行為は、何も新たな習得をしてませんよね?
世の中に問題は解ききれないくらいあるのですから、
別の問題を経験した方がはるかにいいわけです。
まあ、間違えた問題が10問中の9つくらいあったら、
さすがにやり直すべきだとは思いますが。
もっともその場合は、問題を解く以前の学習がなってないと思います。

今一度、自分の学習法が単なる自己満足になっていないか、
考え直した方が良いと思います。
単なる「作業」を考えナシで続けている人って結構多いです。
用語を何度もくり返し書いている人なんて論外ですよ。
短時間で大量に習得する方法を身につけてください。

それにしても問題集の解説に蛍光マーカーを引く話をすると、
どうしてもある生徒を思い出してしまいます。
ここに書いた南浦和の生徒のことなんですけどね。

今は『日本史事始』がありますから、
古代~近世はぜひこの問題集を解いてください。
何も余計な解説を読むことないのに……と思っています。

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