先日、ワセヨビに卒業生のMさんが来てくれました。
現役でみごと第一志望の慶應大法学部に合格した人です。
彼女からはかなり前にこんなメールをいただいていました。
<Mさん>
今日で早稲田は終わりです。獲得率はこんなかんじでした。
慶應(法) 90%
早稲田(法) 65%
早稲田(教育) 83%
早稲田(政経) 78%
早稲田(商) 77%
早稲田(社学) 80%
なんとも中途半端な数字で申し訳ないです。早稲法は気合を入れ過ぎて半端無く空回りしました。大久保長安はできたのに開元通宝を開眼通宝と書いたガチャピンです。もちろん落ちました。慶法に受かったのは運が良かったんです。英語の問題と相性が合ってました。あと小論文が得意なんです。日本史も石黒チルドレンにとっては簡単だと思います。なので政経や商に受かるかはわかりません。おそらく受かってないでしょう。今日の社学も英語で寝てしまいましたし…。ちなみに模試での慶法の判定は常にEでした。あー偏差値って意味ないです。どうぞお体にお気をつけください。失礼します。
慶應と早稲田を併願すると、慶應の方が試験日が早く、
合否結果も早く出ます。
このため第一志望の慶應法学部で高得点が出ると、
「気が抜けた状態で早稲田を受験する」というパターンがあるんです。
Mさんに直接うかがったところ、早稲田の社学の試験は、
慶應法学部の合格発表後だったそうです。
そりゃ「英語で寝てしまいました」ってなりますよね。
だって受験する必要すらないのですから。
実際、不合格だったそうです。
こうしたことは早稲田と上智の併願でも言えることですね。
上智の方が試験日が早いですから、上智で合格がほぼ確定すると、
早稲田の試験に身が入らなくなることがあります。
成績がイマイチな人によくあるんです。
「自分が上智に受かるなんて夢みたいだ☆」って満足しちゃうんです。
まあそれでほんとに満足ならかまわないんですけど、
僕としては「あれえ?ワセダワセダって言ってたのに……?」
って思うこともしばしばです。
だって、最後までがんばったら、
早稲田にも受かったかもしれないんですよ?
さて、この手のメンタル・コントロールで最悪のパターンは
こちらです。
上智大で二次試験まである学部を受験した場合です。
上智の一次試験に通過して気が抜ける
↓
早稲田の試験に身が入らず不合格
↓
上智の二次試験に不合格
早稲田を第一志望としている人が慶應や上智を併願することを、
けっして否定しているわけではありません。
ただ、「二兎追う者は一兎も得ず」ってあるような気がします。
その高いハードルを越えるためには、
最後まで貪欲に食らいついていくことが大前提でしょう。
僕が「やるならとことん」と言いたくなるのもわかるかと思います。
そして、これもなんとなくですが、
試験日の遅い早稲田の社学にだけ合格した人には、
どこか神経の図太い人が多い気がします。
もっとも最近の日程では、社学の後にまだ文学部がありますけどね。
さて、高卒生のみなさんで、今やる気満々の人は多いと思います。
それは良いことですが、その気持ちを、
来年の2月まで持続する方法は確立できていますか?
モチベーションを維持するのは、非常に難しいことです。
毎週の授業に出席し続けることすらできない人もいるんですから。
そんなので早慶に受かると思っているなら、単なる妄想野郎です。
自分の気持ちを奮い立たせる材料を、
今からたくさん用意しておいてください。
Mさんからは北海道のお土産とのことで、
生キャラメルをいただきました。
どうもありがとうございました。
またスタッフが喜びそうです……。