夏期講習では近現代の骨組みをつかむ講座がありました。
毎日復習しながら受講した人は、
たぶん近現代のおもしろさに気づいたと思います。
それは‘近現代デヴュー’の種ですから、大切に育ててください。
一方で、受講しなかった人たちは、
2学期の通年授業は結構大変なことになりますから、
できるだけ参考書や教科書を使って予習をしておいてください。
近現代は、どこかでつまづいたら最後、はい上がれません。
何しろあらゆるものが結びついているので、
どこかのシナプスが欠けていると、
あちこちがつながらなくなってしまうのです。
ジグソーパズルのピースが何個か欠けていると、
完成させるのがよけいに難しくなることと同じです。
実は、夏期講習生の中には、
残念ながら授業を十分聴いていない人もいました。
そういう人は、たった5日間の授業なのに、
途中で挫折してしまったのです。
3カ月もある2学期の授業を乗り切れるのか、非常に心配です。
さて、今日はその夏期講習を受講したY君からの質問を紹介します。
<Yさん>
一つだけ質問があるのですが,夏期講習が終わってから『聴くだけ日本史(内閣編)』で学習するのはアリでしょうか?derutoko.comの教材は結構沢山使わせていただいているので『あまりいろんなものに手を出さない方が良い』という場合はご指摘いただければと思います。
<石黒>
「近現代日本史」が終わったら、
夏休み中に『聴くだけ日本史−内閣編−』でチェックするというのは、
なかなか良い作戦だと思いますよ。
その場合は、ハイレベル問題以外にチャレンジしてくださいね。
また、時々派生問題として
難しめの問題を聞いている時もありますから、
そういう時はあまり気にせずに、
2学期以降に解けるようになればいいと思っていてください。
『あまりいろんなものに手を出さない方が良い』
ということもありません。
直前期に錯乱状態になって、
慌てて分厚い参考書を買いあさったりする人には、
よくそう言いますけれどね。
いろんな参考書・問題集を使っていても、
‘覚えるモト’となるものが1つにまとまっていれば、
それでいいのです。
通年授業を受けているY君にとっては、
40面ノートがそれにあたるでしょう。