文化史の勉強法で悩んでいます

今年は某私立高校でも40面ノート授業をやっているのですが、
残念ながら、単に政治史だけを講義する時間しか
あたえられておりません。
そのため文化史は、16面の文化史プリントと、
A・Bランク用語を解説したプリントを配布しているだけなんです。
ちょうど河合塾の僕の授業の受講生と同じような環境ですね。
その点についていただいたメールを紹介します。

<某私立高校生さん>
初めまして、こんにちわ。
自分は日本史を覚えるのも勉強するのも好きなのですが、模試や定期テストにおいても、文化の分野での得点がなかなか伸びません。これではいけないと、先生の映像教材を使わせていただきたいと思うのですが値段が高い為、親に相談するのも難しく、相談しても、私のように授業を受けていない親には、信頼よりも値段の方が勝っているようです。一応承諾はもらえたのですが、自分だけ高い教材を使うのは両親に悪い気もあり、今大変悩んでいます。
ですから、現在は学校で配布していただいた、文化のプリントをA4サイズのノートに書き写し、作品をコピーして余白に貼る。といったことをしています。このやり方では難関私大には合格できないのでしょうか。こんな覚悟じゃ受験は成功しないでしょうか。また、セット教材ではなく、問題集だけでも購入することはできないでしょうか?金銭関係の話になってしまい、大変申し訳ございません。それでは、雑文失礼いたします。

<石黒>
まず、文化史の勉強法ですが、
時間ばかりかかって得ているものが少ないのではないかと思います。
たしかに書き写した方が自分の字になるので
覚えやすいかもしれませんが、
プリントをそのまま覚えている人もいることを
気に留めていてくださいね。
あの文化史プリントは全部で16枚ありますから、
全部写すと結構な時間がかかります。
そしてそれ以上に時間を浪費しているように見えるのは、
写真をコピーして貼っているところです。
別にノートに貼らなくても、
資料集にタグを付ければすむのではないでしょうか?
そもそもどの美術作品の写真を貼るべきかもわからないかと思います。
すべての作品の写真問題が出題されるわけではありませんから。
受験でもっとも大切なことは「要領の良さ」です。
常に自分のしていることの効率を考えるべきなんです。
よけいなことですが、それを養っているかどうかで、
将来社会に出た時にこなせる仕事量が変わってくるんです。
さて、『でる日講義−とことん文化史−』についてですが、
残念ながら問題集だけの販売はしておりません。
問題集を解くだけでは何の力もつかないからです。
文化史はポイントをつかんで用語を覚えないと始まりません。
また、値段の高さにためらう方のために
「お試し版」を3,000円でご用意しました。
それをご家族の方に見ていただいて、
正規版を購入するべきかどうか判断してもらってください。
そのうえで正規版を購入する際には、
2,000円引きの35,800円でご購入いただけます。
ちなみに、サイトにあるサンプルムービーには出てきませんが、
授業内では写真問題のある美術作品はすべて指摘しています。
手前味噌でなんですが、買って損をすることはまずないと思います。

と書いた後に思ったのですが、
もしかして「お試し版」の3,000円も高いってことでしょうか?
文化史のうちでもっとも頻度が高く、かつ、わかりにくい仏教史を、
約140分の映像であますところなく受講でき、
しかも問題演習や重要単語チェックまでできるとしたら、
相当お買い得な気がするんですが、いかがでしょうか?
もっともそれは予備校に通っている人から見た感覚かもしれませんね。
学校の授業だけで受験に挑む人にとっては高いと見えるでしょう。
その場合は、教科書・資料集などで独学してみてください。
そうした苦労もまた、社会に出て役立つものです。