ハーンに揺れる人−南浦和での質問(1)

河合塾南浦和現役館では、
出席カードを使って出席確認をするんですが、
そこに講師へのメッセージ欄があるんです。
毎週毎週いろんな質問や励ましのメッセージがあって、
授業中にお答えしているのですが、
その時間さえも足りない状況に追い込まれています。
しかも、来週はお休みときてますから、
今週分はここでお答えしてしまいますね。

<Kさん>
友だちと日本史の問題の出し合いをしていて、「お雇い外国人で日本名が小泉八雲の人はだれ?」という質問に、他の友だちは「はーん」(やる気ないかんじ)と言えていたのに私だけ言えませんでした…頻度はどうなんですか?

はい、Eランクです。

小泉八雲、すなわちラフカディオ=ハーンは、
僕は常識として知っていますが、入試ではめったに出ません。
一体、その友だちは何の勉強をしているのでしょう?
それは、受験日本史ではありませんよ。
そして、Kさん!
何を動揺してるんですか?
ここ、ニヤリするところですよ!!
まあ、僕が展開する「でるとこ日本史」よりも、
そのお友だちが学ぶ「どこぞの日本史」の方が、
すごいものに見えちゃうんでしょうけど……。
そんなに隣の芝生は青く見えるもんですかね?
この時期にまだ揺れてたら、もう何も身につかなくなりますよ!
指定校推薦狙いなら学校の試験の点数が肝心ですが、
一般入試で点数を取るためにやるべきは「受験日本史」です。

そして。
文化史プリントや『でる日講義−とことん文化史−』を使っている人!
大丈夫ですよ。ひたすらそれをやり込んでください。
こういう受験日本史とずれた勉強をしている人には、必ず勝てます。
雑学や常識は、大学入ってから身につけてください。
だけどね、本当はただ受験日本史をやってるだけじゃないんですよ。
Mさんはこんなこと書いてくれました。

<Mさん>
先生の授業では社会の現実を学ぶことができるので、色々な意味で役に立っています。物の考え方が変わりました。

ありがとうございます。講師冥利につきます。
実は受験日本史からは、人生を学ぶこともできると思っています。
そして、もう一つ紹介します。
イニシャルは同じでも別のKさんです。

<Kさん>
学校の授業中にノートを見ていると周りからの無言の視線がすごいです。けど、だからこそ力がわきます!(笑)

ぜひ、40面ノートを自分のモノにしてしまってくださいね。
明日からは、内閣プリントネタを3日連続でお話します。