南浦和質問大会(3)

だんだん恒例になりつつありますね。
さっそくどうぞ。

<Sさん>
文化史が苦手なのですが、いずれは得意になりたいです。音声教材と映像教材、どちらからはじめたらよいですか?

<石黒>
言うまでもなく、映像教材です。
『聴くだけ日本史』は、文化作品の時期を答えさせる教材です。
いわば問題集なわけです。
まず、講義を受講して内容を習得してください。
<Kさん>
上智を受けようと思うのですが、どういう系統の分野がよく出ますか?

<石黒>
通年授業で少しずつ紹介しますので、メモを取っていってください。
出題傾向は非常にたくさんの情報を持っているので、
簡単に言えないのはもちろん、広く公開しているものでもありません。
ひとつだけお伝えすると、
どの大学よりも文化史をがんばらなければなりません。

<もうひとりのKさん>
模試の範囲に「テーマ史」と書いてあったのですが、基本的なことですいません、「テーマ史」って正確にはどういうものですか?

<石黒>
たとえば、古代~近世の日中関係史とか、
古代~近世の土地制度史とかです。
これは夏期講習でやる内容ですね。
もうちょっと特殊な感じのテーマ史だと、
女性史とか、沖縄・北海道史なんてのもあります。
こちらは冬期講習や映像教材で扱っています。

<Tさん>
MARCHレベルの赤本はいつ頃出るのですか?

<石黒>
7~8月くらいです。
何度も言いますが、
赤本は予備校にあるものを借りてコピーしてください。

<Uさん>
漢字の読みが問われる問題は多いのですか?

<石黒>
大学によります。
決して多くはありませんが、
正しい読みで覚えるのは基本だと思います。
そういうところがアバウトな人は、
社会に出て恥をかくのではないでしょうか?

<Nさん>
ストーリーはこの先、関ヶ原以外にありませんか?やっぱり‘受験日本史’には淀君は必要ありませんか?

<石黒>
N君が期待しているようなストーリーはたぶん出てこないと思います。
淀君もまず出題されません。
受験日本史は「物がたり」の習得が求められる教科ではないのです。
先週の太閤検地や、今週の幕府の職制などのように、
歴史的意義の大きい事柄におもしろみを感じたりはしませんか?

<Wさん>
先生が今、受験生だった時の自分にもし会ったら言いたいことはありますか?ちょっと後悔してることでもなんでもイイのでよければ教えてください。

<石黒>
ごめんなさい。ほとんど後悔していることはありません。
教師になることを考えていた当時としては、
学費の面からも学芸大は第一志望の大学でした。
そこに現役合格できたし、しかも余裕の高得点だったので、
何も悪いところがないのです。
すみません、わりと要領の良いタイプだったと思います。
もっとも大学に入ってからの自分に対してなら、
言いたいことはありますけどね。
ちなみに、受験生ひとりひとりに対してのアドバイスなら、
いくらでもありますよ。