文化史プリントは復元しなくていいの?

最近、でるとこサイトでは、管理人がおもしろい地図をつくりました。「でるとこ通販の天下統一」地図です。要するに、でるとこ通販教材を買ってくれた人の数に合わせて都道府県を色分けしてみたんです。予想はしていましたが、神奈川県がダントツ1位でした。神奈川県域では、河合塾でしか授業をしていないため、史料や文化史の授業を担当しておらず、それに飢えた人たちが、通販教材を使ってくれているようです。大変ありがたく感じておりますが、関東以外の方にももっと使っていただけたらなあ……と、大きな夢を描いています。

というわけで、高い意識を持ったO君から、文化史プリントについての質問メールが来ました。彼は昨年、河合塾で僕の授業を受けていたのですが、受講開始が遅かったせいか、現役合格を果たせず、今、早稲田予備校で授業を受けている人なのです。

<Oさん>
この前勉強方法の指導をいただいてからそれを実践しています。復習をしっかりしておくと授業の内容がより印象深く頭に残りますね。そして自分であれこれ考えながら授業を聞くようになりました。変わるというのはこういうことなのでしょうか?間違った方向に進んでないか心配です。
一つ質問があるのですが文化史の勉強方法で僕は今美術作品にだけチェックをかけ他は復元という形でやっていこうかなと思っているのですがまだこの方法に確信を持てずにいます。というのも今石黒先生はチェックペン勉強を推奨されてますが、去年最後の授業のほうで「すごい人たちは試験直前に40面と文化史16面を3日で復元する」というお話をされていましたよね?そのことを考えるとやはり文化史も40面と同じような復元が必要なのではと思ってしまいます。僕自身去年文化史から逃げ文化史問題の全体を掴めてないというのもあると思いますが一度復元を覚えてしまった僕にとってチェックペンなんかで大丈夫なのだろうかという疑問をもつのと同時に石黒先生は内心文化史も復元しろと言いたいんだけど優しいからチェックペンでいいと言っているのではないかと勝手に思ってしまうんです。文化史の全体を掴めてないのが根本的な問題だとは思うのですがどっちの方法で文化史をやるべきですか?またチェックペンの場合はどこをチェックすればよいのでしょうか?アドバイスお願いしますm(__)m

<石黒>
勉強法ですが、たぶん間違ってないと思います。後は時間短縮だけは常に向上させていってください。なにしろ、1学期には22番ページまでいくので、その頃には復習すべきページが多くなっていて、全部を復習するのにすごく時間がかかるんです。基本的には、絶対思い出せるところをゴロや替え歌で増やすことと、復元をして思い出しにくい場所をはっきりさせて、そこだけ復習すれば済むように印をつけておくべきです。さて、文化史ですが、確かにO君が言うように、実は文化史も一部は復元できますよね。たとえば、弘仁・貞観文化の大学別曹なんて復元できて当然です。ああいうところはチェックペンをかけることさえ、時間のムダだと思います。
そして「石黒先生は……優しいからチェックペンでいいと言っているのではないか」と深読みをできるようになってるのはすごいです。イイ感じだと思います。ただ、試験直前にノートを何十面も書いた人の話は、復元をしたわけではありません。単に漢字が心配になって、そのチェックのために紙に書きなぐったんだそうです。というわけで、本当は文化史プリントも復元とチェックペンの併用がいいのですが、その区別を一つ一つ指摘するのが大変なので、「チェックペンでもいいですよ」と言っています。基本的にはゴロのあるところは復元できて当然ですよね?