歴史能力検定(歴検)というものがあるのですが、その対策にderutoko.comの教材は適しているか?という質問が時々あります。十分使えると思うのですが、先日、社会人の方で、映像教材「でる日講義」などなど、いくつも教材を買っていただいた方からメールをいただきました。
<Kさん>
石黒先生はじめまして。先日先生の教材を買わせてもらったKというものです。先生のDVDなど毎日仕事が終わった後に見させてもらっています。すごく難しいことも多く含まれていて非常に勉強になります。
ところで先生に質問です。先生の専門から少し外れてしまうかもしれませんが、日本史検定1級を勉強するのにどのような勉強をしたらいいか悩んでおります。山川出版の詳説日本史研究が好きでよく読んではいるのですが、過去問を見ると知らないことも多く出てきてしまいます。先生の知っている範囲で何かワンポイントアドバイスがいただけたらと思い、メールをしました。大学受験ではない質問で大変申し訳ないのですが、簡単なアドバイスだけでもいただけたら幸いです。
最近非常に寒いのでお体に気をつけて頑張ってください。宜しくお願いします。
<石黒>
K様、いろいろご購入いただきありがとうございます。
歴史検定については、公式サイトで一度、2級と3級の問題は少し見たことがありますが、1級の問題はなぜか過去問がアップされていないため、まったく見たことがなく、なんともお答えしようがありません。言うまでもありませんが、当方は受験したこともありません。
ただ、入試問題をたくさん見ている立場から推測すると、たぶん一つの参考書を読み込むだけでは、いろんな問題には対処できないだろうと思います。歴史というのは、起こった事実はひとつですが、どの視点から見るかで、とらえ方はいかようにも変わるからです。もっとも、そこが歴史の授業の最大におもしろいところだと思いますが。でも、それを言ったら、人生すべてがそうとも言えますね。
すみません、話がそれました。
入試問題にせよ、歴史検定の問題にせよ、その対策が万全な参考書はたぶんこの世に存在しないと思います。それゆえ、学術書までいかないレベルのいろんな参考書を読みあさるか、大学入試問題をたくさん解いてみるか……ってことになるでしょうか。手前味噌で恐縮ですが、近現代に関しては、よかったら『受験生が本当にほしかった問題集』もお勧めします。「意外と出るノーマーク用語」なんて一問一答コーナーがあったりして、実は、入試で出題される近現代の用語を、相当数網羅しているんです。
たいしたアドバイスにならないどころか、なんだか自分の本の宣伝になってしまって申しわけありません。大学受験の日本史を教えていらっしゃるなら、どちらにしろ、入試問題を解くことは重要だと思います。
また教材のご感想をいただけたら、ありがたく存じます。
<Kさん>
先ほど、携帯に返信をいただきました。私のために、時間を割いていただいて非常に感激しています。
自分は塾で室長という仕事をしておりまして、授業よりも雑務を中心に仕事をしています。授業は講師に任せて、たまに補助的に自分がやる程度です。さらに中学生がメインなので、大学受験の勉強にふれる機会も少ないです。
しかし自分は大学受験が好きなので、趣味として勉強を続けています。その中で今回、石黒先生の教材に出会うことができたのですが・・・
一言・・・感動しました。
浪人時代は代ゼミで前田秀幸先生の授業を先頭で受けていました。講師の仕事をするようになってからは竹内睦泰先生のビデオで勉強してきました。自分の日本史のベースはそこにあります。
それぞれすばらしい先生でした。非常にお世話になりました。今でも尊敬しています。
でも今回石黒先生のDVDを見させていただいて、あまりのすごさにショックを受けました。先生の授業は究極の職人芸だと思いました。真似しようと思っても絶対にできません。もの凄い衝撃でした。
今まではDVDやビデオを見るだけでは成績は伸びないと思っていましたが、先生のDVDはそのまま点数に直結するんじゃないか。まさに受験のための究極の日本史ではないかと心から思いました。
日本史検定1級に合格したいので、先生の参考書で勉強して合格したいと思います。12月が試験なのですが、もし合格できたら報告しますので、またブログの話題に使ってください。
いつか直接先生にお会いできたらいいなぁと心から思っています。また何かありましたらメールしますので、今後もよろしくお願いいたします。
いやあ驚きました。こんなにお誉めの言葉をいただけるとは。思わず、スタッフに「すごいじゃん、俺!」と言ってしまいましたよ。なかなかここまで他の先生と比較して、評価してもらえることはありません。しかも、
「今まではDVDやビデオを見るだけでは成績は伸びないと思っていましたが、先生のDVDはそのまま点数に直結するんじゃないか。」
という部分には、ほんの少しですが未来の可能性が見えました。
やっぱり映像教材作って良かったなあ、第二弾も作ろう!って決意を新たにしましたよ。ま、例によってやっぱり男性なんですけどね。