内閣別のできごと整理はできていますか?授業でも何度も言っていますが、近現代では、この整理をしていたかどうかが生死を分けます。とくに、通常授業を取っていて、40面ノートを書くことだけで満足しちゃってる人!明治時代の範囲は、ノートでは内閣別に整理されていないので、くれぐれも、ノート覚えだけでストップしないでください。今日は、この内閣プリントに関する質問メールを紹介します。
<Tさん>
注文していた『聴くだけ日本史−内閣編』が届いて、内閣プリントを今見ていたのですが、すごいまとまっていて試験開始10分前まで活用できそうでかなり助かりそうです!それでまた質問なんですが、数字が大きくなってる所は重要という事ですか?また枠内に全部かけないのは仕方ないと思うのですが、例えば防穀令などが書いていないのは出題頻度を考慮しての事ですか?
<石黒>
通常授業を取っていない人には、内閣プリントは相当使えるはずです。内閣を覚えておかなきゃいけないできごとが、出題データにもとづいて整理されていますから。とくにTさんの志望する上智の場合は、内閣別の整理が絶対に必要です。そして、プリントに大きく書かれている数字は、その内閣の年代です。その内閣の年を強烈に印象に残そうとして書いてあります。内閣プリントの記号の説明は、MDの冒頭でしゃべっていますのでよく聴いてみてください。それから防穀令ですが、これは内閣が問われない用語なので書いていないのです。あくまでも内閣名が問われた用語を載せています。また、応用力で解けるようなものも載せていません。ただし、MDの中ではいくつか問いかけをしていますので、楽しみにしていてください。
<Aさん>
一つお聞きしたいことがあります。内閣プリントでの第二次大隈先生内閣の所に(外)石井菊次郎とありますよね??彼はEランクとなるのでしょうか?しかしながら寺内内閣で石井・ランシング協定では彼が出ています!やはり違うのですか??まともな質問ではない気がしますが教えていただけたら光栄ですよろしくお願いします。
<石黒>
あれは、石井・ランシング協定の時の石井を、「前外相の○○が調印」と出題することがあるので書いたものです。第2次大隈内閣では、外務大臣が加藤高明から石井菊次郎に途中で交代しているのです。大隈内閣中の石井菊次郎の業績はとくに何もありません。
各校舎、いよいよ近現代の佳境に入ってきましたね。原敬内閣からの二大政党の動きなど、僕は非常におもしろく感じています。内閣プリントと政党の変遷図は片時も手離せないですね。
次回のブログでは、現在制作中の『どこでも史料問題−音声編−』と、『頻出史料 でるとこチェック』について、お知らせするつもりです。これで史料問題対策は万全になるはずです。