最近、おもしろいメールがきました。笑ってしまうとKさんに失礼ですが、やっぱり用語集を信じてる受験生っているんだなあって思いました。
<Kさん>
でるとこ~ と 本当にほしかった~ 買いました!てか単語集によって頻出度が違うんですけど一番信頼できる単語集ってありませんか??あと勉強法なんですけど自分はひたすら出そうな単語覚えるだけでもっといい勉強の仕方ないですか?
<石黒>
単語集によって頻出度が違うというのはどういう意味でしょうか?一般的に、本気で出題率を調べている参考書はほとんど存在しないと思います。
<Kさん>
単語集によって出やすさがBだったりDだったり…ってかんじです(*_*)
<石黒>
単語集とは何のことなのでしょうか?複数のものを指してるんですよね?具体的にお教えください。市販の参考書の出題頻度なんてあてになりませんよ?まさか用語集の数字を出題頻度だと思ってませんよね?
<Kさん>
思ってました!違うんですか?
<石黒>
用語集の数字は教科書掲載数ですよ。それがどうして入試の出題率に合致するんですか?僕の方こそその根拠を聞きたいです。多くは説明しませんが、当然、まったく、違っています。だからこそ、入試問題を分析する必要があるんです。そして、それをしていない先生がほとんどだからこそ、本当の出題率を知っている僕の生徒が、「効率よく」高得点を取れるのです。ちなみに、『読むだけ日本史』の赤字は本当の頻出用語です。
うーん、最初のメールで「出そうな単語を覚える」ってありますが、すごいピントのずれた勉強になっていないでしょうか。今読み返してみると、Kさんは非常にまずい環境にいるような気がします。ちゃんと過去問に取り組んでいれば、
・教科書の太字があてにならないこと、
・用語集の数字は入試の出題率ではないこと
がわかるはずです。そして、きちんと出題データを取ってみれば、世にあふれる参考書群にハッタリがすごく多いってわかるんです。って言っても、データを取る受験生なんているわけないです。そこにつけ込んで、騙す側は平気で騙すんでしょうね。なーんてこと書いてると、いろんなところから嫌われちゃいますね。出版社から原稿を依頼されなくなっちゃったりして……。
でも、それならなおさら、derutoko.comで本気の教材を作っていきたいです。たとえ、「手紡」レベルでも! 「農村家内工業」レベルでも! そして渋沢栄一のようになれなくても!
……すみません。テンション高すぎましたね。いや、今日、『あるある正誤問題』を、塾・予備校の先生が買ってくださってるのを知って、「わかる人には、わかるはずだ!」と、うれしくなっちゃったんですよ。こんなことを言うと偉そうですが、生徒に対して、あてずっぽうに、ハッタリかまして、「これが出る!」なんて言うのは詐欺ですよ。自分で言うのもなんですが、『あるある正誤問題』だけでなく、『どこでも史料問題』や『でる日講義』は、教師の方にも十分ご利用いただける教材に仕上がっていると思います。そして、これを励みにさらに精進して、質の高い教材を作っていきたいと考えています。