今日はお会いしたことのない方からの質問です。
どちらにお住まいなのかもわからない、読者の方からのメールです。
<Kさん>
はじめまして。自分は現役の受験生でありまして、石黒先生が著されました学研の「読むだけ日本史」という本を読んでいるのですが、1997年発行となっているので新課程と内容にズレはあるのかなと思いまして…もしあるようなら、石黒先生の書いたもので同じようなものや良いものがあったら是非教えていただきたいです。自分は「読むだけ日本史」を読んだだけでほとんどの模試で8割取れるようになりましたので。これ読むと皆が答えられないところが答えられるのでまじすごいです。岩戸山古墳とか自分以外書けてませんでしたし ですので石黒先生の本で勉強したいのです。宜しくお願いします。
<石黒>
メールありがとうございます。
『読むだけ日本史』を使ってくださっているとのこと、
どうもありがとうございます。
新課程とのズレを心配されているようですが、
あまり気にする必要はないと思われます。
それほど大きな変更がなかったというのがその理由ですが、
そもそも、入試問題が教科書にもとづいて作られているのか、
という根本的な話があります。
というのは、旧課程では「徳政相論」が教科書から消えていましたが、
実際には出題されまくりでした。
ということは、
その出題者は教科書を見て作問はしていなかったということです。
教科書を最重要視するのは、入試の出題状況を知らないために、
他にすがるものがない人たちだと思います。
というわけで、新課程だからと気をもむことはありません。
それはともかく、『読むだけ日本史』は僕が書いた本の中では、
もっとも初心者向けの本です。
模試で8割取れたことはすばらしいですが、
そこに満足せず、入試の過去問で8割取れることをめざしてください。
模試を作っているのが、どういう人なのかを考えれば、
過去問こそ大切だということがわかりますよね?
あまり裏事情はここでは書けませんが、
難関大の入試問題とくらべた場合、
模試の問題は簡単すぎることが多々あるのですよ。
ブログでもそうしたことを書いています。
ここをごらんください。
また、こちらでは、
他の著作物を紹介しています。
よかったら他の参考書も使ってみてください。
最近は、何かと制約の多い出版社経由ではなく、
サイトからの自費出版に力を入れています。
それぞれ相当密度の濃い教材にしあがっています。
ぜひ、どうぞ。