進化する「日本史道場」(1)

今年の「日本史道場」は、英語のハーフサイズ模試とその解説講義が加わりました。にもかかわらず日本史のテキストのボリュームは、全47ページ! と、昨年となんら変わりありません。昨年でさえも授業の最後がかけ足になったのに、全部終わるのか? と首をかしげるところです。このため開始時間を昨年より30分早めたり、テキストの解説を合理化するなど、様々な工夫を行ったのです。

その一つが、テキストを拡大印刷した紙を黒板に貼って解説をする作戦です。

リード文のどこにヒントが隠されているかが、これならすぐにわかってもらえます。スタッフが瞬時に掲げて、僕がここに書き込みをしながら説明する予定です。

他にも、問題の選択肢にコメントをつけたプリントや、未見史料に書き込みを入れたプリントも用意しました。論述解答には採点項目を列挙してあります。また、マイナーな出土品などは、言葉の説明だけではわかりにくいため、図版を入れました。このため、当日配布の解説プリントだけで10ページもあるのです。

ところで昨年、時間の消費が激しかったのは某大学の時代判別問題でした。なんと150個もの文化作品を時代判別させる大問なのです。1作品ずつ「○○文化」と説明していたらキリがないし、中には全部判別しなくても正解できる問題もあります。そのあたりの解法を丁寧に説明するとものすごく時間がかかるのです。しかも、一般的には超マイナー作品だけど、その大学では実はたびたび出題されている作品なんてのもあるので、そこもぬかりなく指摘したいのです。これらのハードルをクリアするプリントが用意できました。これで解説時間が短縮できそうです。

上記の作戦は、配布プリント枚数の制限がある予備校ではなかなかできないことです。みなさんにとっては日本史道場ですが、僕にとっては日本史講義の実験場という感じになってきました。

授業は7月17日(日)、詳しくはでるとこサイトをごらんください。(パソコンでごらんの方はこちらからどうぞ。)まだ残席がありますが、テキストの問題すべてを解いてきてもらうことが前提の講座ですので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。