このブログで何度か触れてきた戦国時代の本がようやく完成しました。
だいわ文庫から出る『2時間でおさらいできる戦国史』です。
戦国時代をあつかった書籍は無数にありますが、その多くは、武将や城郭や合戦といった特定のテーマにフォーカスしたものが中心です。それは武将マニアや城オタクな人にとっては楽しい本ですが、戦国時代の全貌をつかみたい人には向いていません。織田信長や豊臣秀吉などの伝記物も出世話としてはおもしろいのですが、彼らが出てきたのは戦国時代の後半なので、その前段階がわかりません。しかも残念なことに作り話が多く、実像と異なる人物像までできてしまっています。そこで、最新の研究結果をもとに実像を書くようにしました。
戦国時代というと、とかく戦いをしていた武士に目がいきます。しかし、この時代の日本人の大半は百姓でした。時代を理解するためには村人たちの動きを無視するわけにはいきません。そこで村人たちがどんな活動をしていたかも書きました。現代と感覚が違うことには驚くでしょう。また、戦う村人たちの姿も書きました。村人どうしの戦いだけでなく、村人が武士を相手に戦って引けを取らなかったことには目を丸くするはずです。
まだまだ紹介したいことはありますが、とりあえず今日はここまでとします。
8月10日配本です。ぜひお手にとってみてください。
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