引き続き、入試問題についての質問を紹介します。
<Tさん>
こんばんは。藤沢の河合塾でお世話になっているTと申します。今日の立教大学法学部の問題で、少しわからないところがあるので質問をしようと思いました。お忙しい中申し訳ありません。
空所ロ(記述)「弘仁格の編纂は、渡来系氏族の出身である高野新笠を母親に持ち、・・・(ロ)天皇のもとで始まった。」
これはキター!って感じで「高野新笠を母親に持ち」から桓武天皇と答えました。弘仁格編纂云々のところは、試験中ほぼ気にしないでいたのですが、大丈夫でしょうか。
Cの9「恐慌に見舞われた農業部門に対しても政府の政策が実施された」という傍線部に関する正しいものを選ぶ問いで、昭和恐慌、農村恐慌あたりの問題でした。
a小作料統制令を実施して、小作料の引き上げを認めた。
b産業組合を中心とした、農山漁村経済更生運動を進めた。
c自作農創設特別措置法を制定して、地主制の維持をはかった。
d重要産業統制法に基づいて、時局匡救事業が実施された。
まず、dを消して、bも「産業組合」じゃなくて、内務省、農林省じゃないっけと思い、消しました。aに自信がなく、dは戦後のことだと思って結局aを選びました。あとで調べたら、aの内容も「引き上げを認めた」が違うことがわかりました。結局どれなんでしょうか。未熟な質問かと思いますが、よろしくお願いします。
PS:高野新笠にしかり、農山漁村経済更生運動とかのネタにしかり、先生が立教好きといったところがこれでもかというくらいに出ていて驚きました。残り少ない日数ではありますが、第一志望の早稲田の入試でも打ち震えられるように、「やるならとことん」がんばります。長文失礼しました。
<石黒>
ふつう弘仁格式の編纂といえば、嵯峨天皇を言うのですが、厳密には桓武天皇の時に始まって、一時中断した後に再開したようです。今回は「高野新笠」から導き出して桓武天皇でしょう。よく覚えていましたね。
農業恐慌に関する問題は、ダミー選択肢を時期誤りで消去してください。小作料統制令の時期は早稲田では頻出です。意外と出る用語プリントから書き写しませんでしたか? そうするとやっぱり、農山漁村経済更生運動しか選べません。この運動は内務省と農林省が推進したものですが、各地では産業組合が中心となっていました。まだまだ詰めるべきところがありそうですね。奮闘してください。
<Tさん>
お忙しい中ありがとうございます! 自分は性格的に詰めの甘さがあって、それが出てしまいました。時期の大切さは先生が何度もおっしゃってたことなのに、まだ曖昧で情けないです。今日の試験はそれが痛感できたので良かったです。早稲田の本番まで時間は少ないですが、諦めずに詰めていきます。いい結果報告が出来るよう頑張ります。ありがとうございました!(後略)
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