二松学舎と同志社大ちょっとだけ解答速報

二松学舎の入試問題について質問がありました。
なかなかおもしろい問題です。
つまづいた受験生はいるでしょうね。

<Hさん>
おはようございます。先日、滑り止めで二松学舎を受けてきました。よく分からない問題があったので、解き方教えて戴きたいです。
問 江戸時代の美術文化について古い順に配列せよ。
I装飾画の新様式を生み出した俵屋宗達や蒔絵の尾形光琳が活躍した。
II葛飾北斎や歌川広重が風景版画の連作を制作し、当時高まった旅への関心とあいまって民衆の人気を得た。
III鈴木春信が多色刷の錦絵を制作し、女性の風俗図が盛んとなった。さらに美人画の流れからは喜多川歌麿が現れた。
Iは、寛永~元禄と目星をつけられたんですが、IIとIIIで迷いました。鈴木春信が18C半に多色刷を創始したから、III→IIかな?と考えたのですが、これで大丈夫なのでしょうか。よろしくお願いします。余談ですが、同日の古文の試験で「八の木」の意味が聞かれて、びっくりしました(笑)古文で史料が役に立つとは!ってかんじでした。では失礼します。

<石黒>
もちろん大丈夫です。
「喜多川歌麿」にこだわると悩むかもしれませんが、
鈴木春信が錦絵を創始したことと、
葛飾北斎らの作品が錦絵だったことを考えれば、
III→II以外には考えられません。

つづいては2月5日に行われた同志社大全学部の質問です。

<Oさん>
今日の同志社大の全学部で質問があります。
朝廷では(  )月と(  )月の晦日におこなう祓を大祓と言った。
選択が1月 3月 6月 7月 9月 12月
すいません・答えお願いします

<石黒>
6月と12月です。難問なのでまったく気にする必要はありません。

<Oさん>
本当ですか? 当たりました!お祓いは年末にやるのでもう一回やるなら6月かなって思って答えたんです!(後略)

入試問題ではとかく難問に目がいきますが、
落としてはいけない問題でしくじらないよう、慎重に解き、
それでも間違えた問題は、周辺知識も含めておさらいしましょう。
また同じ部分が問題になるとイタイですよ。
上記の浮世絵についての問題も、
ちょうど今、各大学で出題されまくっています。