前近代部分で習得すべき用語は、
『読むだけ日本史(1)』と『難関大用語集解』に入っています。
MARCH学習院クラスを第一志望とするなら、
『難関大用語集解』のすべてを習得する必要はありません。
しかし『読むだけ日本史(1)』だけでは、
各用語の多面的な理解には欠けます。
これは、出版社からの依頼にもとづく書籍だったので、
文章量の上限が決められていたせいです。
そこでもっともわかりにくい土地制度史などは、
直接講義を見てもらうのが良いと思い、
『でる日講義−経済・外交史(前近代)−』を出したというわけです。
難しい荘園や地頭などの話をくり返し見られるのは、
映像教材ならではの長所です。
さて、上記の2つの書籍について質問がありました。
<Kさん>
早稲田予備校の西船橋校で授業を受けてるKです。早稲田狙ってるんですけど 『難関大用語集解』っていりますか?ノートだけじゃ不十分ですか?
<石黒>
『難関大用語集解』は、
早稲田予備校で「でるとこ日本史プラス」を受講している人は
基本的には必要ありません。
ただ『難関大用語集解』は、
プラスの授業で説明しているDランク用語を、
実際の入試問題を織り交ぜながら解説していますので、
本物の問題を見られるという点が有効です。(後略)
ワセヨビでは2コマ続きの通年授業の他に、
「でるとこ日本史プラス」というオプションの講座が、
週1コマあるんです。
そこでは文化史や史料の講義とともに、
40面ノートにハイレベルな用語の追加をしています。
それが『難関大用語集解』とかぶっているわけです。
ところで、こんな感想をいただきました。
「でるとこ日本史プラス」を受講しながら、
『難関大用語集解』を使っている人からの感想です。
<Sさん>
今日難関大用語集解が届きました。早速やり始めたんですけど「でるとこ日本史」の授業で理解出来なかったところが丁寧に詳しく説明されていて凄くいいです。そして問題もノートをしっかりやってればわかるようになっているので復習になってます。先生のおかげで日本史にかけてる時間が一時間(清書を除いて)ぐらいですんでます。突然ですが質問です。「読むだけ日本史」を最初の授業が終わった後に去年から先生の授業受けてる人がみんな持っていたんで買ったんですけどこれって授業受けてる人は必要ありませんよね?これ全部ノートに全部書いてありますよね?なんでみんな持ち歩いてるんでしょう?俺は要らないと思ってすぐに切り捨てました。この考えかたが間違っていたらすぐに直しますので是非返信ください。よろしくお願いしますm(__)m
<石黒>
授業でも説明したかと思いますが、
『読むだけ日本史』は予習に使うのがベストです。
またストーリーが思い出せなかったところを確認するのにも使えます。
ほかに論述問題の文章もこれを参考にするのがベストでしょう。
短いフレーズに内容を凝縮して詰め込んでありますから。
上記の学習をしなくていいレベルに達している人には、
確かに不要な参考書ですね。
書かれている内容はほとんど講義に含まれていますから。
教材をうまく利用して、志望校合格への最短コースを進んでください。