早稲田のサンプル問題と、本番の問題との落差

九州のMさんから年末に質問メールをいただいていました。
ようやく返信したわけですが、ここに紹介します。

<Mさん>
何時もお世話になっております、Mです。
史料問題を一通り終えて、今は文化史プリントの復元に勤しんでいます。
先生の教材を使い始めるのが遅かった上に、先生の授業もとれないというハンデがありますが、それを撥ね返そうと、猛烈にメラメラしています(笑
このまま2月まで一気にスパートかけます!
赤本の方も、(教育・商で)大体82~84%ぐらい安定して取れるようになりました。
なかなか85%の壁が越えられないのですが、そこは他教科でカバーできるように、他教科もしっかり頑張ります。
勿論、日本史9割は目標ですよ!
文学部が第1志望ですし、あそこの問題は、少し易しめ…のような気がします。
ただ、教育も受けるのでしっかり対策は打っておかないと痛い目に遭いそうですが。
ところで、今日のブログを見て質問しようと思ったのですが(いつも質問ばかりで申し訳無いです)、私は早稲田の文学部を第1志望としていて、ご存知の通り今年から新しくなるのです。
サンプル問題を見て、圧倒的に前近代と文化史に関する設問が多く、従来の一文形態を踏襲するように感じましたが、先生はどのようにお感じになったのでしょうか?
また、一文が最初に日本史入試を導入した時は、サンプル問題等も発表されたと聞き及んでいるのですが、当時のサンプル問題と実際の入試との難易度の差は如何程のものだったのでしょうか?
なにぶん、随分と古い話なのでもし憶えていらっしゃらなければ構いません。
入試直前期でご多忙のこととは思いますが、時間に余裕ある時にで構いませんので宜しくお願い致します。
お体に充分お気をつけてお過ごしください。

<石黒>
返事が遅くなり申しわけありません。
早稲田の文学部についてですが、
M君が言うとおり、多学部にくらべてやや簡単です。
昨年までの第一文学部がそのまま移行するんだと思います。
サンプル問題と実際の問題の難易度の差は、
実際の問題の方が、若干難しくなると考えてください。
第一文学部がサンプル問題を出した時も、
実際の試験の方が若干難しくなっていました。
ネット上に出すサンプル問題が難しいと受験生が集まりませんから、
簡単に作りがちでしょうし、
あくまでもサンプルですから、
出題者もあまり力を入れて作っていないと思います。

それにしても、教育学部や商学部で「大体82~84%」とは、
なかなかやりますね。
後は英国できちんと得点できれば、これは受かりますよ。

地方の方でこれだけの高得点が獲れるというのはすごいですね。
通常授業を受けている人にはもっと精進してもらいたいものです。
今年度の冬期講習では、通年の授業は取っていなくても
「derutoko教材を使わせていただいています」
と言ってくれる生徒に何人か会いました。
彼らの「少しでも多く吸収してやろう」という姿勢は、
大変頼もしく思えました。
あきらめモードの顔の人がいる一方で、
こういうやる気のある人もいるんですね。
通年授業を受けていた人は負けないようにがんばってください。