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早稲田大学

空欄Aに該当する算用数字を記せ。
804年に( A )隻仕立てで渡海した遣唐使は……。

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99年(教育)。07年(政経)・07年(文)でも類似する出題。

630年から838年にかけて、遣唐使が15回派遣されました。
そのうちの804年の遣唐使の船の数が問われています。
大学受験の日本史を何も知らない人にとっては、
「そんなのわかるわけないだろ!?」とつっこみたくなる問題です。

しかし、実はわりと単純な問題です。
遣唐使はたいてい4隻の船で派遣されたものだったので、
遣唐使のことを「よつのふね」などと呼んでいたほどなのです。
とりたてて804年にこだわって考える必要はなかったということです。
でも入試で問われると知らなかったら、覚える気にはなりませんよね?

同志社大や立命館大でも同じような問題が出題されており(しかも2回ずつ!)、
遣唐使が4隻だったことはBランク(当方の参考書では赤字レベル)用語といえるのです。

早稲田大学

平安遷都直後の遣唐使といえば,延暦23年に入唐した最澄と空海とが有名であるが,このときには後に書家として著名になる人物も同船していた。それは誰か。
イ 小野篁  ロ 紀長谷雄  ハ 佐伯今毛人  ニ 橘逸勢

95年(政経)・99年(社会)・05年(法)

「平安遷都直後の遣唐使」というのは、上記にある804年の遣唐使のことです。
4隻の船に乗り込むのは、最大時500名にもおよぶ遣唐使や留学生たちでした。
このうち大学入試で出題されるのは一部だけですが、
それをどこまで覚えておくべきかは実に判断に困る部分です。
派遣された遣唐使だけで15回もあるのに、
派遣が中止になった時の人まで早稲田大学では問わているからです。